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こんにちは、高須商店の細峰です。
パグといえば、おっとりしていてあまり吠えない犬種、というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ところが実際に暮らしてみると、思った以上に無駄吠えが多い、鳴き声が大きくてうるさいと感じてしまい、戸惑っている飼い主さんは少なくありません。
特にマンションなどの集合住宅では近隣への影響も気になりますし、来客やチャイムのたびに吠えてしまうと、どう向き合えばいいのか悩んでしまいますよね。
さらに、子犬の頃の夜鳴きや、シニアになってからの夜鳴き、認知症との関係まで考え始めると、不安は尽きないものです。
でも、安心してくださいね。
パグが吠えるのには必ず理由があり、その気持ちを正しく読み取って対応してあげれば、興奮や要求吠えも少しずつ落ち着いていきます。
この記事では、パグが吠える原因の見分け方から、毎日のしつけや対策、そして夜鳴きへの向き合い方まで、私なりに大切だと感じているポイントをまとめてお伝えしますね。
ポイント
- パグが吠える主な理由と隠れた気持ちの読み取り方
- 要求吠えや警戒吠えに効くしつけと毎日の対策
- マンションでの物音対策と快適な住まいの整え方
- 子犬と老犬の夜鳴きへの向き合い方や介護のヒント
パグが吠える主な理由を知ろう
まずは、パグがどんなときに、どんな気持ちで吠えているのかを知ることから始めましょう。
吠える理由が分かれば、やみくもに叱る必要はなくなり、対応の方向性が自然と見えてきます。
ここでは、パグによく見られる吠えのパターンを、原因ごとに整理してご紹介しますね。
パグはよく吠える犬種なのか

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結論からお伝えすると、パグは比較的吠えにくい犬種だと言われています。
警戒心が強すぎず、人懐っこくて穏やかな性格の子が多いため、番犬には向かないとされるほどです。
「無駄吠えが少ないから集合住宅でも飼いやすい」と紹介されることが多いのも、こうした気質が理由なのですね。
パグの基本的な性格についてもっと詳しく知りたい方は、パグの性格を徹底解説|オスメスの違いや飼い方もの記事もあわせて読んでみてくださいね。
ただ、吠えにくいというのは「まったく吠えない」という意味ではありません。
パグは小柄な体つきのわりに胸まわりがしっかりしていて、いざ吠えると声が太く、思いのほか響きやすいという特徴があります。
そのため、ひとたび吠えグセがついてしまうと、近隣トラブルや飼い主さんのストレスに直結しやすいのですね。
うれしいときや興奮したときにテンションが上がって吠えてしまうのも、パグらしい愛嬌のあるところです。
ちなみに、パグが吠えたり噛んだりするようになると「性格が悪いのかな」と感じてしまう方もいますが、それは大きな誤解です。
パグはもともととても温厚で愛情深い犬種で、こうした行動の多くは、しつけや環境、コミュニケーションのすれ違いから起きているものなのですね。
ですから、「うちの子は吠えるからダメな子」なんて、どうか思わないであげてください。
吠えは、パグがせいいっぱい何かを伝えようとしているサインなのですから。
つまり、吠えにくい犬種だからこそ、吠えるようになったときには「何か理由があるのかな」と立ち止まって考えてあげることが大切なのです。
要求や甘えで吠えてしまうとき
飼い主さんがいちばん出会いやすいのが、この要求吠えかもしれません。
そして、知らず知らずのうちに飼い主さん自身が育ててしまっているのも、実はこの吠えなのですね。
要求吠えは、「吠えたら望みが叶った」という成功体験が積み重なって、クセになってしまうものです。
たとえば、ごはんをねだって吠えたときに、静かにさせたいあまり、ついフードをあげてしまうと、パグは「吠える=ごはんがもらえる」と学習します。
これは行動学でいう正の強化と呼ばれる仕組みで、ごはんだけでなく、遊んでほしい、散歩に行きたい、かまってほしい、といった要求でも同じように起こります。
「鳴いていてかわいそうだから」「とにかく静かにさせたいから」という気持ちは、私もとてもよく分かります。
でも、その都度こたえてしまうことが、結果的に吠えグセを強くしてしまうのですね。
厄介なのは、要求が通らないときにフラストレーションがたまり、やがて吠えるだけでなく、手や服を甘噛みするといった行動に発展してしまうことがある点です。
要求吠えに根負けして応えてしまうことが、噛みつきなどの問題行動の入り口になることもあると覚えておいてくださいね。
では、要求吠えにはどう向き合えばいいのでしょうか。
基本となるのは、吠えている間は反応せず、吠えやんで落ち着いたタイミングで、はじめて応えてあげるという姿勢です。
たとえば遊んでほしくて吠えているなら、吠えている間は目も合わせず、そっと背を向けて待ちます。
そして、ふっと静かになった瞬間に「いい子だね」と声をかけ、遊びに誘ってあげるのですね。
こうすると、パグは「吠えても何も起きないけれど、落ち着いて待つといいことがある」と少しずつ学んでいきます。
すぐには変わらないかもしれませんが、おだやかな気持ちで根気よく続けることが、結局はいちばんの近道だと感じています。
また、要求吠えを防ぐには、犬が吠える前に先回りして満たしてあげることも役立ちます。
散歩や食事、遊びの時間をある程度決めておくと、パグも見通しが立ち、催促のために吠える必要がなくなっていきます。
来客やチャイムに警戒して吠える

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チャイムが鳴った瞬間や、来客があったときに激しく吠えるのも、よくあるパターンです。
犬にはもともと、自分の縄張りを守ろうとする本能があり、知らない人や音に警戒して吠えることがあります。
「チャイムの音」と「見知らぬ人が入ってくること」がセットで結びついて記憶されると、チャイムが鳴っただけでスイッチが入り、わっと吠えるようになります。
これは古典的条件づけと呼ばれる学習で、犬にとってはごく自然な反応なのですね。
このとき、飼い主さんが驚いて大きな声で叱ってしまうと、かえって興奮を高めてしまうことがあります。
サイレンの音や、ほかの犬の鳴き声に反応してしまう子も同じで、いずれも「警戒すべきもの」として記憶が結びついてしまっている状態です。
玄関のほうへ吠えるのは、犬なりにせいいっぱい、家族を守ろう、知らせようとしている姿でもあります。
ですから、頭ごなしに叱るよりも、その気持ちをいったん受け止めてあげる視点が大切なのですね。
このとき飼い主さんがあわてて玄関にかけ出すと、犬は「やっぱり大変なことが起きているんだ」とますます興奮してしまいます。
まずは飼い主さんがゆったりと構えて、落ち着いた声で接することが、犬の安心にもつながります。
来客が多いご家庭では、チャイムが鳴ったら決まった場所のマットへ行く、といった行動をあらかじめ教えておくのも有効な方法です。
来客への警戒吠えへの具体的な対応は、後半のしつけのパートでくわしくお話ししますので、安心してくださいね。
不安や体調不良が隠れた吠え
意外と見落とされやすいのが、不安や体の不調が原因で吠えているケースです。
留守番中の分離不安はもちろん、内臓の病気や関節の痛みなど、体のどこかに不快感を抱えていて、それを吠えで訴えていることがあります。
犬は本来、自分の弱みや不調を隠そうとする動物です。
そのため、吠えや鳴き声ではっきりと不調を訴えるころには、症状がかなり進んでいる可能性もあると私は考えています。
気圧や気温の変化で体調を崩し、それが落ち着かない様子や吠えにつながることもあります。
留守番が苦手な子の場合、飼い主さんの姿が見えなくなった不安から、長い時間吠え続けてしまうこともあります。
玄関先でずっと鳴いていたり、家じゅうを落ち着きなく歩き回ったり、粗相が増えたりといったサインが見られたら、分離不安が隠れているのかもしれません。
分離不安が強い場合は、留守番の練習を短い時間から始めたり、出かけるときと帰ったときに大げさな挨拶をしないようにしたりと、工夫できることがあります。
今まで穏やかだった子が急に吠えるようになったり、夜中に鳴き始めたりしたときは、「わがままになった」「性格が変わった」と決めつけてしまうのは少し危険です。
しつけで直そうとする前に、まずはかかりつけの動物病院で診てもらうことを強くおすすめします。
とくに、ぐったりしている、食欲が落ちた、足を引きずる、触ると痛がるといった様子があれば、ためらわずに受診してあげてください。
急な変化は体のサインかも
これまで吠えなかったパグが突然吠え始めたときは、しつけの問題と決めつけず、病気やケガが隠れていないかを疑ってあげてください。
とくに痛みや体調不良が原因の場合は、早めの受診が何よりの近道になります。
マンションの物音に反応する吠え

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パグはマンション向きとよく言われますが、集合住宅ならではの難しさもあります。
上下左右の生活音、共用廊下の足音、エレベーターの動く音など、予測できない物音が朝から晩までずっと、犬の耳を刺激し続けているからです。
子犬の頃の、いろいろな音や経験に慣れていく大切な時期に、こうした音への耐性がうまく育っていないと、ちょっとした物音にも強く反応して吠えてしまうことがあります。
対策としてまず見直したいのが、寝床やケージの置き場所です。
玄関や共用廊下に面した壁ぎわから少し離して、比較的静かな部屋の中央寄りに寝床を移すだけでも、物音への警戒吠えがやわらぐことがあります。
これは特別な道具もいらず、今日からでも試せる工夫なのでおすすめですよ。
あわせて、厚手のカーテンやラグを取り入れると、外の音がやわらいで響きにくくなります。
静かすぎる環境では、かえって小さな物音が際立ってしまうこともあるので、テレビや音楽をほどよく流しておくのも効果的です。
そして、もうひとつ大切なのが温度と湿度の管理です。
パグは鼻まわりがとても短い短頭種で、パンティングという、はぁはぁと息をして体温を下げる仕組みが、ほかの犬種よりも苦手です。
私たちが熱帯夜に寝苦しさを感じるのと同じで、暑くて寝苦しい夜が続くと、それ自体が大きなストレスになってしまいます。
ぐっすり眠れないことが、そのまま夜鳴きや無駄吠えの原因に直結してしまうのですね。
エアコンを使った1年を通じた温湿度の管理は、パグをマンションで飼ううえで欠かせない土台だと考えておきましょう。
ちなみに、犬の鳴き声は私たちが思っている以上に大きな音だと言われています。
環境省が定める騒音に係る環境基準と比べてみると、犬の鳴き声がいかに響きやすいかが見えてきます。
| 音の種類 | 大きさの目安 |
|---|---|
| 住宅地の環境基準(昼間) | 55デシベル以下 |
| 住宅地の環境基準(夜間) | 45デシベル以下 |
| 掃除機の音 | 約60〜76デシベル |
| 犬の鳴き声 | 約90〜100デシベル |
(出典:環境省「騒音に係る環境基準について」)
あくまで一般的な目安ではありますが、犬の鳴き声は人の絶叫に近いほどの大きさになることもあるそうです。
だからこそ、吠えにくいパグであっても、住環境を整えて余計な刺激を減らしてあげることが、近隣への思いやりにもつながるのですね。
そしてその配慮は、巡り巡って飼い主さん自身の暮らしやすさにもつながっていきます。
マンションでできる吠え対策
- 寝床は玄関や廊下の壁ぎわを避け、静かな場所に置く
- エアコンで1年を通して温度と湿度を快適に保つ
- 子犬のうちからいろいろな生活音に少しずつ慣らす
パグが吠えるのを防ぐしつけと対策
原因が見えてきたら、いよいよ具体的な対策としつけです。
ここで大切なのは、吠えること自体を罰するのではなく、望ましい行動を少しずつ増やしていくという考え方です。
ここからは、私が特に意識してほしいと思っているポイントを、順番にお伝えしますね。
逆効果になる叱り方に注意する

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まず最初に、やってしまいがちなのに逆効果になりやすい対応からお話しします。
それは、吠えたときに感情的に大きな声で「うるさい!」「ダメ!」と叱ってしまうことです。
私たちは「やめなさい」と伝えているつもりでも、パグからすると受け取り方がまったく違うことがあります。
「飼い主さんもいっしょになって吠えてくれている」と勘違いしたり、「吠えたら注目してもらえた」とごほうびのように感じたりして、かえって吠えが強まってしまうのですね。
つまり、叱っているつもりが、吠える行動を後押ししてしまうことがあるのです。
大声で叱るのは逆効果
感情的な叱責は、興奮を高めたり「かまってもらえた」という誤った学習につながったりします。
吠えたときほど、飼い主さんは落ち着いて静かに対応することを心がけてみてください。
たたく、マズルをつかむ、押さえつけるといった体罰も、私はおすすめしません。
痛みや恐怖でそのときだけ吠えがおさまったように見えても、犬は飼い主さんそのものを怖い存在だと感じるようになってしまいます。
信頼関係が崩れてしまうと、しつけそのものが届きにくくなり、かえって遠回りになってしまうのですね。
そして、もうひとつしつけで大切なのが「ぶれない対応」です。
あるときは要求吠えを無視できても、別のときには根負けしておやつをあげてしまう。
こうした気まぐれな対応は、行動学でいう部分強化という状態を生み出します。
これは「ねばり強く吠え続ければ、いつかは叶うかもしれない」と学習させてしまい、かえって吠えがしつこくなってしまう、とても手ごわい仕組みです。
たまにしか当たらないからこそ、ついやめられない、ギャンブルのような状態だと考えると分かりやすいかもしれません。
ご家族みんなで対応のルールをそろえて、ぶれない態度で接することが、遠回りのようでいちばんの近道だと感じています。
吠えにくくする基本のしつけ方
ここからは、私が特におすすめしたい2つの方法をご紹介します。
どちらも、吠えを罰するのではなく、犬の気持ちそのものをやさしく変えていく方法です。
苦手な音を好きな合図に変える
1つ目は、カウンターコンディショニング(拮抗条件づけ)と呼ばれる方法です。
少し難しい名前ですが、やることはシンプルで、パグが苦手だと感じている刺激と、大好きなごほうびをセットにしてあげるだけです。
たとえば、廊下の足音が聞こえた瞬間に、大好物のおやつを口に入れてあげます。
これを根気よく続けると、「物音がする=おいしいものがもらえる合図」へと、刺激に対する気持ちが少しずつ上書きされていきます。
やがて、物音がすると落ち着いて飼い主さんの顔を見上げ、おやつを期待するようになっていくのですね。
食いしん坊な子が多いパグは、この方法ととても相性がいいと感じています。
成功のカギは、飼い主さんの観察力とタイミングです。
吠え始めてからでは遅く、耳をそばだてた瞬間など、吠える寸前で気づいてあげることが何より大切です。
ひとたび吠えて興奮スイッチが入ってしまうと、おやつも耳に入らなくなってしまうので、その手前を狙ってあげてくださいね。
使うおやつは、ふだんのフードよりもうんと特別な、犬が夢中になるものを選ぶのがコツです。
小さくちぎったささみやチーズなど、その子にとっての「ごちそう」を用意してあげてください。
はじめは音の小さい刺激から始めて、慣れてきたら少しずつ本番に近い状況に近づけていくと、無理なく進められます。
「静かに」を覚えてもらう
2つ目は、「静かに」のコマンドを使った方法です。
もしタイミングを逃して吠え始めてしまったら、大声を出さず、落ち着いて吠えやむのを待ちます。
犬はずっと吠え続けることはできず、息継ぎなどで必ず、ほんの少しだけ静かになる瞬間があります。
その「3秒ほど静かになった瞬間」をとらえて、「静かに」と短く声をかけ、すぐにごほうびをあげます。
人の目には吠えたあとにおやつをあげているように見えて、逆効果に思えるかもしれません。
でも実際には、あくまで「静かにできた行動」をきちんとほめて、正の強化をしているのですね。
慣れてきたら、ごほうびまでの静かに待つ時間を3秒、5秒、10秒と少しずつ延ばしていきます。
ご家族やお友だちに協力してもらって、わざと廊下で音を立ててもらうなど、環境を整えながら練習を重ねると上達が早いですよ。
練習は、短い時間でこまめに切り上げるのがポイントです。
長く続けると犬も飼い主さんも疲れてしまい、嫌な記憶になってしまうことがあるからです。
うまくできた日には大げさなくらいほめてあげると、楽しい時間だったと感じてもらえて、次への意欲につながります。
「静かに」を教える手順
- 吠え始めても叱らず、静かになる瞬間を待つ
- 3秒ほど静かになったら「静かに」と声をかけてごほうび
- 待てる時間を少しずつ延ばしていく
大切なのは、完璧を目指しすぎないことです。
できなかった日があっても自分を責めず、長い目で見てあげてくださいね。
焦らず、その子のペースに合わせて、楽しみながら取り組んであげてくださいね。
運動不足や肥満が招くストレス

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毎日の暮らしの中にある慢性的なストレスも、吠えの大きな原因になります。
パグには、とても活発でエネルギーに満ちた子から、のんびり屋さんまで、性格の個体差がかなりあります。
「パグは運動量が少なくていい」という世間のイメージだけを信じてしまうと、活発な子にとっては運動不足になり、発散できないエネルギーが無駄吠えや家具をかじる行動として出てしまうことがあります。
愛犬の活動レベルや遊びの好みをよく見て、その子に合った散歩や遊びの時間をつくってあげましょう。
体を動かす運動だけでなく、頭を使う遊びも、パグのストレス発散にはとても効果的です。
おやつを家のあちこちに隠して探させる宝さがしや、知育トイを使った遊びは、短い時間でも満足感を与えてくれます。
雨で散歩に行けない日でも、室内でこうした遊びを取り入れれば、退屈からくる無駄吠えをぐっと減らせますよ。
ただし、パグは暑さにとても弱い短頭種です。
夏場の散歩は、気温が下がる早朝や夜の涼しい時間帯を選び、地面の照り返しにも気をつけてあげてくださいね。
適度な運動と充実した毎日は、吠えの予防だけでなく、心と体の健康そのものを支えてくれます。
散歩の時間や距離の目安については、パグの散歩の時間や距離は?夏の暑さ対策も解説の記事も参考にしてみてくださいね。
あわせて気をつけたいのが、体重管理です。
肥満は関節に負担をかけるだけでなく、短頭種特有の呼吸のしづらさ(短頭種気道症候群)を悪化させてしまいます。
呼吸が苦しい状態は、犬にとって常に不安がつきまとう慢性的なストレスになり、睡眠の質を下げて、神経質な吠えや夜鳴きの引き金になることもあります。
定期的に体重をはかって、増えてきたなと感じたら、早めに食事の量や運動を見直してあげたいですね。
愛犬が太りすぎかどうか気になる方は、パグの10キロは太りすぎ?適正体重と対策を解説もチェックしてみてください。
なお、適正体重や食事の量は、その子の年齢や体格によっても変わります。
具体的なダイエットや食事管理を始める前には、必ずかかりつけの獣医師に相談してくださいね。
子犬の夜鳴きへの向き合い方
子犬を迎えたばかりの頃の夜鳴きは、多くのご家庭が通る道です。
これは、親やきょうだいと離れて新しい環境に来たことによる不安、いわゆる分離不安が主な原因です。
この時期の夜鳴きは、新しい家や家族に慣れるにつれて自然とおさまっていくことがほとんどなので、強く叱るような対応は必要ありません。
むしろ叱ってしまうと、不安をあおって逆効果になることもあるので注意してくださいね。
もし将来、同じ部屋やベッドでいっしょに眠る予定があるなら、最初から夜は同じ空間で過ごし、寝床を飼い主さんの近くに置いて安心させてあげるのがおすすめです。
顔が見えたり匂いが届いたりするだけで、子犬はぐっと落ち着くものです。
寝床には、ふんわりしたタオルや、ほんのり温かさを感じられるものを用意してあげると、より安心しやすくなります。
夜鳴きのたびにすぐ抱き上げてあやしてしまうと、子犬は「鳴けば抱っこしてもらえる」と覚えてしまうこともあります。
命にかかわるような異変がないかをそっと確かめたうえで、過剰にかまいすぎず、見守る姿勢も大切なのですね。
毎日の起きる時間や食事、遊びのリズムを少しずつ整えてあげると、夜まとまって眠れるようになっていきます。
また、日中の留守番が多いご家庭では、帰宅したらまっさきに声をかけて、散歩や遊び、ブラッシングなどでたっぷりいっしょの時間を過ごしてあげましょう。
「飼い主さんと触れ合いたい」という根っこの欲求が満たされることが、夜の安定した眠りにもつながっていきます。
子犬の時期にたっぷり安心感を積み重ねておくことは、成犬になってからの情緒の安定にもつながる、大切な土台づくりなのですね。
老犬の夜鳴きと認知症への対応

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シニア期、とくに13歳から15歳前後になると、今まで吠えなかったパグが突然、夜鳴きを始めることがあります。
昼夜を問わず吠え続けてしまい、飼い主さんの生活そのものが立ち行かなくなってしまう、本当につらい問題です。
この時期の吠えは、これまでお話ししてきたしつけや行動の修正では、なかなか解決できません。
その多くが、脳の働きが衰える認知機能不全症候群、いわゆる犬の認知症や、目や耳といった感覚器の衰えによるものだからです。
視力や聴力が衰えると、外の世界とのつながりが薄れていき、犬は強い不安や恐怖を感じます。
その不安から逃れようとして、要求とも警戒ともつかない過剰な吠えが出てしまうのですね。
過去にしつけたトイレの場所を忘れてしまったり、意味もなく単調な声で鳴き続けたりするのも、認知症で見られる変化です。
こうした変化は、わがままや反抗ではなく、脳の老化によって起きていることがほとんどです。
認知症で見られやすい行動のサイン
- 夜になると家の中を歩き回り、吠え続ける
- 同じ方向にぐるぐると回る(旋回行動)
- 家具のすき間や隅に頭を入れて動けなくなる
- 名前を呼んでも反応が薄く、ぼんやりしている
- 食べたばかりなのに、何度もごはんを欲しがる
食事を分けて与える工夫
夜鳴きと徘徊への具体的な工夫として、あるパグのケースがとても参考になります。
15歳を迎える少し前から、夜中に歩き回って吠え続けるようになり、飼い主さんが何時に寝ても、きっかり深夜3時になると吠え出すようになってしまったそうです。
エサ入れのまわりを歩きながら吠えるので、午前4時ごろに少量のフードをあげるとそのときは落ち着くものの、30分から40分後にはまた起き出して、徘徊と吠えをくり返してしまう。
飼い主さんにとっては、眠ることもままならない、本当に過酷な毎日だったと思います。
そこで試行錯誤の末にたどり着いたのが、1日分のフードの総量は変えずに4等分し、夕食を18時に、その後は夜中の徘徊が始まる午前4時、5時、6時と、数回に分けて少しずつ与えるという方法でした。
これは、乱れてしまった体内時計や満腹感に対して、消化のための刺激を少しずつ分けて届けることで、歩き回りたい衝動をやわらげ、安心感を持たせる工夫だと考えられます。
すべての子に当てはまるわけではありませんが、こうした生活リズムの組み立て直しが、夜鳴きをやわらげるヒントになることもあるのですね。
ただし、シニアのパグは消化の力も弱まっていますから、与えるフードの種類や量については、必ず獣医師と相談しながら進めてください。
夜中に何度も起き上がる介護は、飼い主さんの体にも大きな負担がかかります。
脳のケアと毎日の刺激
認知症は、ひとたび発症すると、今の獣医療でも症状を根本から治すことは難しいと言われています。
だからこそ、症状が出る前や、初期のうちからのケアが、進行をゆるやかにするカギになります。
予防的なケアとしては、DHAやEPAといった成分を含むサプリメントが、脳の神経をサポートするとして注目されています。
ただし、サプリメントの要否や種類については自己判断せず、必ず獣医師に相談したうえで取り入れてくださいね。
DHAやEPAは青魚に多く含まれる成分で、脳の神経細胞を守る働きが期待されています。
足腰が弱ってきても、カートに乗せて外に出て、外の匂いをかいだり景色を見せたりすることは、脳へのよい刺激になります。
遊びやスキンシップも、ただの暇つぶしではなく、飼い主さんをパートナーとして再認識してもらうための、大切なケアなのですね。
夜にしっかり眠ってもらうためには、昼間の過ごし方を見直すことも助けになります。
日中はなるべく起こして、日の光を浴びせたり、軽く体を動かしたりすると、昼夜が逆転しにくくなります。
マネジメントという考え方と介護の限界
原因をはっきり特定しづらい老犬の吠えには、「完全にやめさせる」ことを目指すより、「いかに被害を小さくするか」というマネジメントの視点も必要になります。
どうしても吠えてほしくない時間帯には、短いあいだだけ口輪や無駄吠え防止グッズを使ったり、昼間に起こして日光を浴びせ、昼夜逆転を整えたりする工夫も考えられます。
足もとがすべらないようにマットを敷いたり、家具の隙間に頭が入り込まないよう仕切りを置いたりと、住まいの安全対策も助けになります。
見慣れた家具の配置をできるだけ変えないことも、目や耳が衰えてきた子の不安をやわらげてくれます。
そして何より大切なのは、飼い主さんがひとりで抱え込まないことです。
対策を尽くしても改善せず、近隣とのトラブルや、ご自身の心と体が限界に近づいてしまったときには、専門のスタッフや設備が整った老犬ホームに預けるという選択肢もあります。
それは決して見捨てることではなく、愛犬の尊厳と、飼い主さんの暮らしの両方を守るための、立派でまっとうな判断のひとつです。
専門家や、同じ経験をした飼い主さんに気持ちを話すだけでも、心がふっと軽くなることがあります。
夜鳴きが続くと、飼い主さんご自身の睡眠も削られて、心も体も疲れてしまいます。
愛犬の様子に少しでも気になる変化があれば、まずはかかりつけの動物病院で相談し、専門家の力を借りながら、無理のない範囲で向き合っていきましょう。
突然の夜鳴きはまず受診を
シニア期の急な夜鳴きは、認知症だけでなく、痛みや内臓の病気が隠れていることもあります。
しつけで何とかしようとする前に、まずは獣医師の診察を受けて原因を確かめてあげてください。
パグが吠える悩みと向き合うために
ここまで、パグが吠えるさまざまな理由と対策を見てきました。
いちばん大切なのは、年齢と原因によって向き合い方を切り替えることだと、私は思っています。
子犬から成犬の時期は、吠えそのものを罰するのではなく、吠える前のサインを見つけて、カウンターコンディショニングや「静かに」のコマンドで望ましい行動へ導いてあげる。
そしてマンションなどでは、寝床の配置や温湿度の管理で、余計な刺激を減らしてあげる。
それに対して、シニア期の夜鳴きは「しつけの失敗」ではなく、「介護の課題」としてとらえ直すことが大切です。
食事を分ける工夫や脳のケア、そして、いざというときの老犬ホームという選択肢まで、あらかじめ知っておくだけで、心の余裕がずいぶん変わってきます。
どのライフステージでも共通して言えるのは、犬を変えようとする前に、まず私たちの接し方や環境を見直してあげることの大切さです。
パグはもともと、とても温厚で愛情深い犬種です。
吠えの裏にある気持ちを読み取り、ぶれないルールと十分な運動、体重管理、そしてたっぷりの愛情で接してあげれば、パグはきっと最高のパートナーになってくれます。
パグが吠えるという悩みが少しでも軽くなって、あなたと愛犬の毎日が、もっと穏やかなものになりますように。
あおり運転や迷惑運転の被害から身を守るためのお守り

最後に、私たち高須商店からひとつ提案をさせてください。
私たち高須商店は、交通事故による事故被害をなくしたい思いから始まりました。
大切な人が迷惑運転の被害者になってしまったのがきっかけです。
私たちが暮らす地域は田舎なので車が無いと何かと不便になる場所で、車に乗っていると色々なことが起こります。
これは今に始まったことではありませんが、こちらをあおるように走る後続車に遭遇してしまうこともあります。
そんなことを起こさせないための対策の一つとしてこのマグネットステッカーを紹介させてください。

後続車へ『ドライブレコーダーを搭載しています』というメッセージを伝えることで、あおり運転や迷惑運転の被害を未然に防ぐことが狙いです。
実際にドライブレコーダーが付いていなくても、このマグネットステッカーを貼っておくことで、被害を防ぐ効果は十分期待できます。
また、クリップ付きの吸盤が付属しているので、車内後方の内窓にも設置できます。イタズラや盗難防止にもなるのでオススメです。
マグネットタイプの他に、ステッカータイプもあります。

上記のウェブストアにてご購入いただけます。
興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
この記事でご紹介した内容は、あくまで一般的な目安です。
愛犬の健康状態や具体的な対応については、最終的な判断を専門家にゆだね、必ずかかりつけの獣医師やドッグトレーナーにご相談ください。
最新の情報や詳しい内容については、公式サイトや専門機関の情報もあわせてご確認くださいね。
