ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーが怒る理由と正しい対処法を解説

ゴールデンレトリバーが怒る理由と正しい対処法を解説

高須商店・イメージ

監修者細峰
監修者細峰
この記事はドッグトレーナーの細峰が監修しています。

こんにちは、高須商店の細峰です。

いつも穏やかで優しいゴールデンレトリバー(ゴールデンレトリーバー)が、ある日突然低い声で唸ったり、歯をむき出しにして怒ったりする姿を見て、戸惑ってしまった飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。

なお本記事では一般的な検索表記に合わせて『ゴールデンレトリバー』と表記していますが、『ゴールデンレトリーバー』も同じ犬種を指します。

温厚な犬種として知られているからこそ、噛むそぶりや本気噛み、まれに見られる凶暴とも思える反応に驚いて、不安になってしまいますよね。

でも、犬が怒るのは決して性格が悪いからでも、飼い主さんのしつけが失敗したからでもなく、痛みや恐怖といった理由がきちんと隠れているサインなのです。

私自身もゴールデンレトリバーの行動についていろいろと調べていく中で、その気持ちを正しく理解してあげることが何より大切だと感じるようになりました。

この記事では、ゴールデンレトリバーが怒る原因や、激怒症候群といった病気との関係、子犬期から始めたいしつけ、そして怒ってしまった時の対処法などを解説します。

ポイント

  • ゴールデンレトリバーが怒る5つの主な原因
  • 怒る前に出すサインやカーミングシグナルの読み方
  • 突然凶暴になる激怒症候群と専門医への相談の目安
  • 子犬期から始める社会化や本気噛みを防ぐしつけ方

ゴールデンレトリバーが怒る原因とは

ゴールデンレトリバーが怒るとき、その裏側には必ず理由があります。

ここでは、温厚なはずの愛犬が唸ったり噛んだりしてしまう代表的な原因を、身体の状態と心理の両面から順番に見ていきます。

原因がわかると、むやみに叱るのではなく、愛犬の気持ちに寄り添った対応ができるようになりますよ。

怒る理由は痛みや病気のサインかも

怒る理由は痛みや病気のサインかも

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普段は穏やかなゴールデンレトリバーが、撫でようとした瞬間に急に唸ったり怒ったりする場合、まず疑ってほしいのが身体の痛みや体調不良です。

犬は人間のように「ここが痛い」と言葉で伝えることができません。

そのため、痛い部分に触れられそうになったとき、自分を守るための反射として唸り声をあげ、接近を拒むことがあるのです。

これは敵意のある威嚇とはまったく性質が違い、「これ以上触ると痛いからやめてほしい」という切実なサインだと考えてあげてください。

特にゴールデンレトリバーのような大型犬は、股関節形成不全などの関節トラブルを抱えやすく、年齢を重ねると変形性関節症や腫瘍などのリスクも高まると言われています。

体重が増えすぎると関節への負担がさらに大きくなるので、日頃の体重管理も痛みの予防につながりますね。

関節への負担と健康管理については、ゴールデンレトリバーの体重管理と関節ケアの記事もあわせて読んでみてください。

まず病院へ

ブラッシングやスキンシップの最中に突然怒り、つらそうな表情を見せる場合は、しつけの前にまず動物病院での検査を優先してあげてください。

痛みの有無や原因については、あくまで一般的な目安ですので、最終的な判断は獣医師にご相談ください。

恐怖やトラウマから唸るケース

身に危険を感じたときの恐怖心も、犬を攻撃行動へと駆り立てる強い要因です。

過去に手で叩かれるなどの体験をした犬は、人の手や足が近づいただけで当時の恐怖がよみがえり、自分を守るために唸ってしまうことがあります。

動物病院での痛みを伴う処置に対して、獣医師さんへ激しく唸るのも、この恐怖からくる反応の一つですね。

鼻にシワを寄せて歯をむき出す行動の裏にある気持ちは、相手を支配したいという意図よりも、むしろ「これ以上近づかないで」という強い不安と恐怖の表れであることがほとんどです。

このとき、力で押さえ込もうとしたり、大きな声で叱ったりすると、恐怖はさらにふくらんでしまいます。

結果として、噛んで相手を遠ざけるという最終手段にエスカレートしてしまう危険があるのです。

正しい対応は、まず物理的に距離をとり、視線を外して、愛犬が落ち着ける環境をそっと用意してあげることに尽きます。

縄張り意識と所有欲による威嚇

縄張り意識と所有欲による威嚇

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犬はもともと群れで縄張りを守るという本能を受け継いでいます。

その名残から、自宅に近づく来客や宅配の方、窓の外を通る人や犬を「侵入者」とみなして、警告のために唸ることがあります。

家族への愛情が深いゴールデンレトリバーほど、「仲間を守らなきゃ」という気持ちから過剰に警戒してしまう子もいるのですね。

さらにこの防衛本能は、お気に入りのおもちゃやごはん、ベッドといった大切な物に対しても発揮されます。

これは行動学でリソースガード(所有欲からくる防衛)と呼ばれる行動です。

ゴールデンレトリバーは獲物をくわえて運ぶ作業に特化した犬種なので、物への執着がもともと強い傾向があります。

やりがちなNG

守っている物を口から無理やり奪おうとすると、高い確率で攻撃を誘発してしまいます。

「人は大切な物を突然奪う存在だ」と誤って学習させ、唸りから噛みつきへと一気に進んでしまうので注意してあげてください。

興奮しすぎて本気噛みになる時

遊びの延長で突然起こる怒りや本気噛みは、興奮しすぎて自分をコントロールできなくなったときに起こります。

引っ張りっこや激しいじゃれ合いの中で興奮が最高潮に達すると、「動くものを追いかけて捕らえる」という狩りの本能が理性を上回ってしまうのです。

こうなると、犬は噛む力を加減する能力を一時的に失い、遊びのつもりでも飼い主さんに深いケガを負わせてしまうことがあります。

大型犬であるゴールデンレトリバーの顎の力はとても強く、成犬になると体重も30kg前後に達します。

だからこそ、興奮を自分で鎮める力、つまり自制心を育てておくことが、お互いの安全を守るうえでとても大切になります。

突然凶暴になる激怒症候群とは

突然凶暴になる激怒症候群とは

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ここまでの原因とはまったく次元が違う、突発的で激しい攻撃性を示す病気として激怒症候群(レイジ・シンドローム)があります。

これは性格の悪さやしつけ不足によるものではなく、脳や神経の働きの異常が根底にあると考えられています。

最大の特徴は、その現れ方にあります。

直前までおだやかに眠っていた犬が、何の前触れもなく突然目を見開き、周囲に対して無差別に激しく噛みついてしまうのです。

そして発作が終わると、何事もなかったかのように元のおだやかな状態に戻り、ときに混乱したり怯えたりした表情を見せます。

こうした不可解なパターンから、激怒症候群はてんかんの一種として臨床的に分類されることが多くなっています。

発症には遺伝的な素因が強く関わるとされ、過去の報告ではスパニエル系の犬種と並んでゴールデンレトリバーも傾向が指摘される犬種の一つに挙げられています。

初めて症状が出る時期は、生後6ヶ月から2歳頃の若い時期に集中することが多いと言われています。

ただ、これはとてもまれなケースですので、愛犬が少し怒ったくらいで過度に心配しすぎる必要はありませんよ。

豆知識

脈絡のない異常な攻撃性が見られて激怒症候群が疑われる場合は、街の動物病院での見極めは難しいことがあります。

その際は行動診療科や神経科を専門とする獣医師による精査が必要で、抗てんかん薬などの薬物療法や、近年では獣医師の管理のもとでのCBDといった補助的なサポートが検討されることもあります。

こうした医学的な内容は、必ず専門家にご相談のうえ判断してくださいね。

ゴールデンレトリバーが怒る時のしつけと対処法

怒る原因が見えてきたら、次は具体的な向き合い方です。

ここでは、怒る前に犬が出してくれるサインの読み方から、やってはいけない対応、そして子犬期から始めたいしつけまでをまとめてご紹介します。

力で抑え込むのではなく、信頼関係を土台にしたアプローチが、結果的にいちばんの近道になりますよ。

怒る前兆のサインとカーミングシグナル

怒る前兆のサインとカーミングシグナル

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犬が怒って噛みつくまでには、激怒症候群のような特殊なケースを除いて、必ず段階的な前触れがあります。

動きを止めて固まる、相手をじっと睨む、耳を後ろにぴったり倒す、そして低く唸る、最後に歯をむき出す、という順番でエスカレートしていくのが一般的です。

特に耳を後ろに倒しながら唸り始めたら、我慢が限界に近づいている赤信号だと覚えておいてください。

また、犬は興奮や緊張を自分でやわらげようとして、カーミングシグナルと呼ばれる仕草も見せてくれます。

これを「反抗している」「無視している」と勘違いしてしまうことが、トラブルの始まりになりがちです。

カーミングシグナル 本当の気持ち やりがちな誤解
あくびをする 緊張やストレスを感じ、自分を落ち着かせている 退屈している、話を聞いていないと誤解する
顔や目線をそらす 争いを避け、敵意がないことを伝えている 反省していないと感じ、無理に顔を向けさせる
体や耳の後ろを掻く 強い緊張をやわらげるための行動 ただ痒いだけと見過ごしてしまう
前足を上げて止まる 自分と相手の気持ちを和らげようとしている ケガや飛びかかる準備と勘違いする

こうしたサインに早く気づいてあげることが、悲しい事故を防ぐいちばんの防波堤になります。

怒った時にやってはいけない対処法

愛犬が怒ってしまったとき、よかれと思ってやってしまいがちな対応の中に、実は逆効果なものがあります。

避けたい対応

大声で叱りつける、体罰を与える、仰向けに押さえつける、力ずくで近づくといった対応は、犬の恐怖と混乱をさらに大きくしてしまいます。

特に激怒症候群のような神経的な要因がある場合、ストレスの悪化が症状を取り返しのつかないほど悪くしてしまう恐れがあります。

正しい対応はとてもシンプルで、まず距離を置いて落ち着かせることです。

視線を外し、低く静かな声で接し、犬が自分でクールダウンできる時間と空間を用意してあげてください。

怒りを力で抑え込もうとすると、人への警戒心が強まり、より強い防衛的な攻撃を引き出すだけになってしまいます。

子犬期からの社会化としつけの基本

子犬期からの社会化としつけの基本

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問題行動の多くは、子犬の頃の社会化不足やルールの欠如から生まれます。

生後3週から12週頃は社会化期と呼ばれ、この時期にいろいろな人や音、他の犬とポジティブに触れ合っておくことが、その後の性格を大きく左右します。

あわせて大切なのが、口元や耳、足先など、犬が触られるのを嫌がりやすい部分も含めて全身どこを触っても平気なように慣らしておくハンドリングです。

これができていると、ブラッシングや爪切り、動物病院での診察のときにパニックになって唸る、という事態をぐっと減らせます。

また、クレートを「自分だけの安心できる場所」として教えておくと、来客時に過剰な縄張り意識が出にくくなり、お留守番のストレスも減らせますよ。

吠え癖と怒り行動は根っこが似ている部分も多いので、ゴールデンレトリバーが吠える理由としつけ対策の記事も参考になると思います。

しつけのコツ

  • 叱るより褒めて教えるポジティブ・レインフォースメントを基本にする
  • 名前を呼んで目を見るアイコンタクトを習慣づける
  • マテやオスワリを興奮を鎮める安全スイッチとして使う

知能が高く人と協力するのが大好きな犬種なので、楽しみながら学べるトレーニングととても相性が良いですよ。

本気噛みを防ぐ甘噛みのしつけ

子犬の甘噛みは、本来は兄弟犬とのじゃれ合いで噛む力を学ぶ大切なプロセスです。

ただ、これを人に対して放っておくと、強い顎を持つ成犬になったときに、わずかな興奮が重大な本気噛みにつながってしまいます。

そこで、早い段階で「人の肌や服に歯を当ててはいけない」というルールを教えてあげましょう。

方法はとても簡単で、甘噛みをされた瞬間に遊びをぴたりと中断し、無視してその場を離れるだけです。

これを繰り返すと、犬は「噛むと楽しい時間が終わってしまう」と学んでくれます。

痛いからと大声を出すと、かえって遊びだと勘違いして喜んでしまう子も多いので、淡々と接するのがコツですよ。

ゴールデンレトリバーが怒る悩みのまとめ

ゴールデンレトリバーが怒るという行動は、決して一つの原因で起こる単純なものではありません。

隠れた痛みや病気、過去のトラウマからくる恐怖、縄張りや大切な物を守る本能、興奮による理性の喪失、そしてまれに見られる激怒症候群など、さまざまな要因が絡み合って現れるサインなのですね。

大切なのは、フリーズやあくび、耳を倒す、唸るといったサインを早めに読み取り、力ではなく信頼関係で向き合うことです。

子犬期からの社会化とポジティブなしつけを土台にすれば、怒るという防衛的な行動そのものを減らしていくことができます。

もともと優しく賢いこの犬種の魅力については、ゴールデンレトリバーが優しい理由を解説した記事もぜひのぞいてみてください。

そして、トレーニングや環境の見直しだけでは改善が見られない突発的で激しい攻撃行動については、決して一人で抱え込まないでください。

本記事の内容はあくまで一般的な目安ですので、気になる症状がある場合は、行動診療科や神経科の専門医など、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。

愛犬の怒りの裏にある気持ちに寄り添ってあげることで、ゴールデンレトリバーとの暮らしはもっと安心で豊かなものになりますよ。

あおり運転や迷惑運転の被害から身を守るためのお守り

最後に、私たち高須商店からひとつ提案をさせてください。

私たち高須商店は、交通事故による事故被害をなくしたい思いから始まりました。

大切な人が迷惑運転の被害者になってしまったのがきっかけです。

私たちが暮らす地域は田舎なので車が無いと何かと不便になる場所で、車に乗っていると色々なことが起こります。

これは今に始まったことではありませんが、こちらをあおるように走る後続車に遭遇してしまうこともあります。

そんなことを起こさせないための対策の一つとしてこのマグネットステッカーを紹介させてください。

後続車へ『ドライブレコーダーを搭載しています』というメッセージを伝えることで、あおり運転や迷惑運転の被害を未然に防ぐことが狙いです。

実際にドライブレコーダーが付いていなくても、このマグネットステッカーを貼っておくことで、被害を防ぐ効果は十分期待できます。

また、クリップ付きの吸盤が付属しているので、車内後方の内窓にも設置できます。イタズラや盗難防止にもなるのでオススメです。

マグネットタイプの他に、ステッカータイプもあります。

■  Amazon

■  BASE

■  Creema

■  メルカリ

上記のウェブストアにてご購入いただけます。

興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

監修者細峰
監修者細峰
最後までお読みいただきありがとうございました。

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