猫の夜泣きの原因と対策|年齢別に解決策を解説

猫の夜泣きの原因と対策|年齢別に解決策を解説

高須商店・イメージ

監修者細峰
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この記事はドッグトレーナーの細峰が監修しています。

こんにちは。高須商店の細峰です。

夜中に猫の夜泣きで目が覚めて、翌朝ぐったり…なんて経験、ありませんか?

子猫の夜泣きがとにかく激しい、老猫が突然夜泣きをするようになった、夜泣きが止まらなくてうるさくて近所に申し訳ない…

そんな悩みを抱えている飼い主さんは、実はとても多いんです。

猫の夜泣きには、単なるわがままではなく、年齢や体調、環境ストレスなど、様々な理由が隠れています。

夜泣きの原因をきちんと把握して、それぞれに合った対策を取ることで、愛猫も飼い主さんも、ずっと快適に眠れる夜を取り戻せる可能性があります。

この記事では、子猫・成猫・老猫それぞれのライフステージ別に夜泣きの原因を整理して、家庭で実践しやすい具体的な対策まで丁寧にご紹介します。

夜泣きが病気のサインである可能性や、フェロモン製剤・防音対策といったアプローチも網羅していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ポイント

  • 猫の夜泣きが起きる年齢別の主な原因と背景
  • 夜泣きが止まらない時に疑うべき病気のサイン
  • 就寝前の運動・食事管理など家庭で今日からできる対策
  • フェロモン製剤・防音対策など環境面からのアプローチ方法

猫の夜泣きの原因を年齢別に知ろう

猫の夜泣きは「なんとなくうるさい」という問題ではなく、猫自身の生理・心理・環境が複雑に絡み合ったシグナルです。

まずは「なぜ夜泣きが起きるのか」をライフステージ別に理解することが、解決への最初の一歩になります。

猫はそもそも夕暮れ時や明け方に活動が活発になる「薄明薄暮性」の動物なので、人間が寝ている時間帯に鳴くこと自体は、ある意味で自然なことでもあります。

ただし、その原因や性質は、子猫・成猫・老猫でまったく異なります。

それぞれの特徴を知ることで、的外れな対処法に時間を費やさず、愛猫に合ったアプローチを取れるようになりますよ。

子猫の夜泣きは分離不安が原因

子猫の夜泣きは分離不安が原因

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新しい家に迎えたばかりの子猫が夜中に激しく鳴くのは、多くの場合分離不安によるものです。

母猫や兄弟猫のそばで育ってきた子猫にとって、突然一人にされる夜間の静寂は非常に心細い体験です。

あたたかい体温も、聞き慣れた呼吸音も、何もない環境に置かれると、「自分は迷子になってしまったのか?」という恐怖が一気に高まります。

もうひとつ大きな要因が、空腹です。

子猫は一度に食べられる量が少なく、代謝も早いため、深夜から早朝にかけてエネルギーが切れやすい状態になります。

お腹が空いたことを鳴き声で訴えているだけのケースも多いので、まずは深夜に軽く食事が摂れる環境を整えてあげることが大切です。

子猫の夜泣きに効果的な対応のポイント

  • 迎えたばかりの最初の数日は、ケージの中に飼い主の匂いがついたタオルや衣類を入れてあげると安心しやすい
  • 就寝前に少量の「夜食」として高たんぱくなフードを与え、深夜の空腹による覚醒を防ぐ
  • 時計や心音を刻む振動デバイスをぬいぐるみに入れて一緒に置くと、母猫の心音に近い安心感を与えられる

子猫の分離不安は、多くの場合、環境に慣れるにつれて自然に落ち着いていきます。

焦らず、少しずつ安心できる空間を整えてあげることが、一番の近道かなと思います。

成猫の夜泣きと発情期の関係

成猫(おおむね1歳〜10歳前後)の夜泣きで、最もよく聞かれる原因のひとつが発情期です。

避妊・去勢手術を受けていないメス猫は、春や秋に繰り返し発情を迎えます。

このときの鳴き声は「アオーン」と太く響く声で、夜中に突然始まることも多く、初めて経験する飼い主さんはびっくりされることも多いんです。

未去勢のオス猫も、近くにいるメスのフェロモンを感知すると、縄張りを主張したり外に出たがったりして激しく鳴きます。

発情期の夜泣きは本能からくるものなので、行動だけで止めようとしてもなかなか難しいのが現実です。

避妊・去勢手術について

発情期による夜泣きの根本的な解決策として、多くの獣医師が避妊・去勢手術を推奨しています。

手術の適切な時期や費用、リスクについては、かかりつけの獣医師に相談してみてください。

手術済みの猫でも、日中の運動不足や刺激不足が原因で夜に「遊んで!」と要求鳴きをすることがあります。

この場合は、生活環境の工夫が有効です。

また、引っ越しや家族構成の変化、近くの野良猫の気配なども、成猫の精神的なストレスになりやすく、夜泣きのキッカケになることがあります。

愛猫の生活に変化があった時期と夜泣きの開始時期が重なっていないか、振り返ってみると原因が見えてくるかもしれません。

老猫の夜泣きと認知症のサイン

11歳を過ぎたシニア猫の夜泣きで、ぜひ注目してほしいのが猫の認知症(認知機能不全症候群)のサインです。

人間の認知症と同じように、脳の機能低下によって昼夜の区別がつきにくくなり、夜中に突然パニックのように大きな声で鳴き続けることがあります。

また、加齢による聴力・視力の低下も、夜泣きを悪化させる大きな要因です。

暗い部屋の中で視力が落ちると、自分がどこにいるのかわからなくなり、不安から叫ぶように鳴くことがあります。

同様に、関節炎や内臓疾患による慢性的な痛みは、安静にしている就寝時にかえって感じやすく、不快感を鳴き声で訴えているケースも少なくありません。

老猫の夜泣きへの環境サポート例

  • 夜間も薄明かりのナイトライトを点けて、方向感覚の喪失を防ぐ
  • ベッドや猫トイレの段差をなくして、関節への負担を軽減する
  • フェロモン製剤(フェリウェイなど)のディフューザーを使い、安心感のある環境を整える
  • 獣医師の指導のもと、認知症の進行を緩和するための食事や薬の選択肢を検討する

老猫の夜泣きは「わがまま」ではなく、加齢による混乱や痛みのサインであることが多いです。

叱ったり無視したりするのではなく、まずは安心できる環境を作ってあげることを優先してほしいなと思います。

夜泣きを引き起こす病気のチェック

夜泣きを引き起こす病気のチェック

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猫の夜泣きは、行動の問題だけでなく、命に関わる疾患が隠れているサインである可能性もあります。

以下のような症状を伴う夜泣きが見られる場合は、行動療法より先に動物病院への受診を優先してください。

確認すべき症状 疑われる主な疾患
水を飲む量が増え、尿量も増えた 慢性腎不全・糖尿病・甲状腺機能亢進症
食欲はあるのに体重が減少している、毛艶が悪い 甲状腺機能亢進症・悪性腫瘍
嘔吐・下痢・食欲不振が続いている 内臓疾患・消化器障害・感染症
段差でつまずく・壁沿いに歩く・飼い主を認識しない 認知症(CDS)・脳腫瘍・高血圧性脳症
抱き上げると鳴く・体の特定部位を触られるのを嫌がる 関節炎・外傷・神経痛

このような症状は、あくまで一般的な目安です。

猫の状態に少しでも不安を感じたら、早めに獣医師へ相談することをおすすめします。

正確な診断は専門家にしかできないので、自己判断で様子を見すぎないよう注意してください。

夜泣きが止まらない時の受診目安

「少し様子を見よう…」と思っているうちに、なかなか受診できないという飼い主さんもいらっしゃるかなと思います。

目安として、以下のケースに当てはまる場合は、行動療法を試す前に動物病院で検査を受けることを強くおすすめします。

  • 夜泣きが突然始まった(特に高齢猫)
  • 声質が普段と明らかに異なる(か細い、力がない、とても大きいなど)
  • 食欲・体重・排泄に変化がある
  • 上記の「病気チェック表」に当てはまる症状がある
  • 夜泣きが1〜2週間以上続いている

注意:夜泣きを「しつけの問題」だと決めつけないで

特にシニア猫が突然夜泣きを始めた場合は、行動的なアプローチより先に、身体的な原因がないかを獣医師に確認してもらうことが大切です。

痛みや疾患が背景にある場合、無視したり叱ったりすることで猫の苦痛が増してしまう可能性があります。

最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

夜に猫が太い声で「アオーン」と鳴く行動については、夜に猫がアオーンと鳴く原因と対策まとめの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。

猫の夜泣き対策を総まとめ

猫の夜泣き対策を総まとめ

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原因が把握できたら、次はいよいよ具体的な対策です。

猫の夜泣きを改善するためには、行動療法・食事管理・環境工夫・フェロモン製剤など、複数のアプローチを組み合わせることがポイントになります。

一夜にして解決するような魔法はありませんが、コツをつかんで一歩ずつ取り組むことで、少しずつ夜が静かになっていきます。

飼い主さん自身のメンタルも大切にしながら、無理なく続けられる方法を選んでいきましょう。

寝る前の運動で夜泣きを減らす方法

猫の夜泣きの大きな原因のひとつが、日中に余ったエネルギーが夜に爆発することです。

これを防ぐためには、就寝前にエネルギーをしっかり使い切ってもらうことが最も効果的です。

猫じゃらしや羽のおもちゃを使って、寝る前の15〜20分間、全力で遊ばせる「就寝前の集中セッション」を習慣にしてみてください。

効果的な遊び方のポイント

猫の狩猟本能を刺激するためには、「追う→捕まえる→噛みつく」という一連の流れを完結させることが大切です。

おもちゃを急に隠したり、緩急をつけて動かしたりして、猫が本気で夢中になれるような動きを意識してみてください。

キャットタワーや家具を使って上下運動を取り入れると、平面移動より短時間でエネルギーを消耗させることができます。

日中の「頭の疲れ」も効果的

飼い主が日中不在の場合は、知育玩具(転がすとフードが出るタイプなど)を活用してみてください。

体だけでなく頭を使う活動は、猫に精神的な疲労をもたらし、夜間に落ち着いて眠りやすくなります。

ただし、知育玩具の使い方は猫によって向き不向きがあるので、愛猫の様子を見ながら試してみてください。

食事タイミングで夜泣きを防ぐコツ

食事タイミングで夜泣きを防ぐコツ

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食事のタイミングを工夫することで、猫が自然と夜に眠りやすくなる環境を作ることができます。

まず試してほしいのが、就寝直前に少量の高たんぱく質な食事を与えるという方法です。

食後は消化にエネルギーが使われるため、眠気が自然と促されます。

また、深夜の空腹による覚醒を防ぐ効果も期待できます。

1日の総給餌量は変えずに、食事の回数を増やして1回あたりの量を少なめにする「分割給餌」も有効な方法です。

特に子猫や代謝の活発な猫には、この方法が合いやすい傾向があります。

自動給餌器の活用法

明け方の「早起き催促鳴き」に悩んでいる飼い主さんには、自動給餌器の設定が効果的かもしれません。

午前4時や5時に少量が出るよう設定しておくと、「鳴いても飼い主は起きないが、機械からはご飯が出る」という学習が成立し、飼い主を呼ぶ夜泣きが自然と減っていく可能性があります。

ただし、個体差があるため、すぐに効果が出るとは限りません。

フェロモン製剤と天然サプリの活用法

行動療法と並行して取り入れやすい選択肢として、フェロモン製剤や天然サプリメントがあります。

副作用が少なく、家庭でも取り入れやすいのが魅力です。

フェリウェイ(Feliway)

猫の頬から分泌される「フェイシャルフェロモンF3」を模倣した製品で、猫に「ここは安全な場所だ」という安心感を与えます。

コンセントに差し込むディフューザータイプは部屋全体に効果が広がり、多頭飼いのストレスや夜泣きの緩和に活用されています。

研究ではおよそ7割の個体で行動改善が報告されているとされていますが、個体差はあります。

ジルケーン(Zylkene)

母乳の成分から得られるペプチドを主成分としたサプリメントです。

授乳期のような安らぎを再現し、環境変化や不安による夜泣きを穏やかに緩和する効果が期待できます。

粉末タイプでフードに混ぜやすく、長期的な安定を目的として使いやすい点が好評です。

アミノ酸系・ハーブ系サプリ

テアニンやL-トリプトファン、GABAなどを含む製品は、神経の興奮を穏やかに鎮める成分として知られています。

副作用が少ないとされていますが、サプリメントはあくまで補助的なものです。使用前に獣医師へ確認することをおすすめします。

処方薬について

深刻な症例や、認知症に伴う激しい夜泣きに対しては、獣医師が向精神薬(トラゾドン、ガバペンチンなど)を処方するケースもあります。

これらは必ず専門医の診断と指示のもと、用量を厳守して使用するものです。

自己判断での使用は絶対に避け、最終的な判断は必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

防音対策で近隣トラブルを防ぐ工夫

防音対策で近隣トラブルを防ぐ工夫

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猫の夜泣きが改善するまでの間、マンションやアパートにお住まいの方にとって近隣トラブルへの不安も大きい問題ですよね。

行動面の対策と並行して、住環境の防音対策を進めることも、心の余裕を保つうえでとても大切です。

壁・窓・床への対策

壁面

隣家と接する壁に吸音パネルを設置し、壁際に背の高い本棚やクローゼットを配置すると空気の層ができて遮音効果が高まります

厚手の防音カーテンへの掛け替えは即効性があります。

隙間テープでサッシを密閉するひと手間も有効です

「夜の運動会」対策には、遮音等級の高い極厚ラグや防音ジョイントマットが有効です。

猫の爪に引っかかりにくいカットパイル素材を選ぶのがおすすめです

ホワイトノイズと近隣へのひと言

外部の音に敏感な猫には、ホワイトノイズマシンを導入することで、突発的な騒音(サイレンや隣のドアの音など)が緩和され、猫が落ち着きやすくなるケースもあります。

また、「猫を飼っており、現在トレーニング中です」と事前に近隣の方に伝えておくだけで、万が一の際の関係性が大きく変わります。

対策を講じている姿勢を見せることが、トラブル防止の分岐点になることも多いです。

飼い主さんの睡眠も守ろう

対策中も飼い主さんが安眠を確保することは、愛猫への対応を継続するうえで欠かせません。

高性能な耳栓を使うことや、一人で抱え込まず動物行動診療科のある病院や保護猫コミュニティに相談することも、精神的な余裕を保つための立派な手段です。

猫の夜泣き改善に向け今日からできること

猫の夜泣きは、愛猫からの切実なメッセージです。

「うるさい」「困った」という感情はもちろん自然なことですが、夜泣きの裏にある原因を理解して向き合うことが、根本的な解決への近道です。

この記事でご紹介した内容をまとめると、次のようになります。

ポイント

まず病気の可能性を除外する

特に突然始まった夜泣きや高齢猫の夜泣きは、早めに受診を。

ライフステージに合った対策を

子猫は安心感、成猫はエネルギー発散、老猫は混乱と痛みへのケアが優先。

行動療法を継続する

要求鳴きへの無視は「消去バースト(一時的に悪化すること)」が必ず来るが、家族全員で乗り越えることが大切。

フェロモン製剤・防音対策を組み合わせる

行動改善と環境整備で飼育のストレスを最大限に緩和させる。

どの対策も、一晩で劇的に変わるものではありませんが、少しずつ積み重ねることで、愛猫も飼い主さんも快適に眠れる夜が必ず近づいてきます。

ここに書いた内容はあくまで一般的な情報ですので、愛猫の具体的な状態については、かかりつけの獣医師や動物行動診療科の専門家にご相談されることをおすすめします。

猫の夜泣きで悩んでいる飼い主さんが、この記事を通じて少しでも明るい気持ちになれたら嬉しいです。

あおり運転や迷惑運転の被害から身を守るためのお守り

最後に、私たち高須商店から貴方にひとつ提案をさせてください。

私たち高須商店は、交通事故による動物の事故被害をなくしたい思いから始まりました。

私たちが暮らす地域は田舎なので車が無いと何かと不便になる場所で、車に乗っていると色々なことが起こります。

これは今に始まったことではありませんが、こちらをあおるように走る後続車に遭遇してしまうこともあります。

そんなことを起こさせないための対策の一つとしてこのマグネットステッカーを紹介させてください。

後続車へ『ドライブレコーダーを搭載しています』というメッセージを伝えることで、あおり運転や迷惑運転の被害を未然に防ぐことが狙いです。

実際にドライブレコーダーが付いていなくても、このマグネットステッカーを貼っておくことで、被害を防ぐ効果は十分期待できます。

また、クリップ付きの吸盤が付属しているので、車内後方の内窓にも設置できます。

マグネットタイプの他に、ステッカータイプもあります。

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他にも黒猫やハチワレ猫もいます。

動物を飼っている方へのギフトとしてもおすすめです。

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監修者細峰
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