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こんにちは、高須商店の細峰です。
ゴールデンレトリバー(ゴールデンレトリーバー)は、その穏やかで人懐こい性格から「理想の家庭犬」として長く愛されてきた犬種です。
なお本記事では一般的な検索表記に合わせ「ゴールデンレトリバー」と表記していますが、「ゴールデンレトリーバー」も同じ犬種を指します。
そんなゴールデンレトリバーが吠えることに悩んでいる飼い主さんは、実は少なくありません。
「無駄吠えが少ない犬種のはずなのに、最近よく吠えるようになった」「子犬のころから吠え癖があって困っている」「散歩中に他の犬や自転車に吠えてしまう」「来客のたびに大声で吠えて気まずい」「夜鳴きがひどくて睡眠不足が続いている」……
こういったご相談は、ゴールデンレトリバーを飼うご家庭でよく耳にします。
吠えることは犬にとって自然なコミュニケーションですが、分離不安や恐怖、要求、老犬期の夜鳴きなど、その背景にある理由はさまざまです。
吠える理由を正しく理解し、それに合ったしつけ方を知ることで、問題行動は必ず改善に向かいます。
この記事では、ゴールデンレトリバーが吠える理由を犬種の特性や成長段階から丁寧に解説するとともに、状況別の対処法と科学的根拠に基づく実践しつけ法などを解説します。
ポイント
- ゴールデンレトリバーが吠える主な理由と犬種特性の関係
- 子犬から老犬まで成長段階ごとの吠えの変化と対応策
- 無駄吠えや夜鳴きをやめさせる具体的なしつけの手順
- 近隣トラブルを防ぐ環境づくりとプロへの相談タイミング
ゴールデンレトリバーが吠える理由と犬種特性
「吠えない犬」というイメージが先行しがちなゴールデンレトリバーですが、実際には犬種特有の本能や成長段階、その日の環境など、さまざまな要素が複雑に絡み合って吠え行動が生まれます。
まずは「なぜ吠えるのか」を正しく理解するところから始めてみましょう。
無駄吠えが少ない犬種なのに吠える原因

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ゴールデンレトリバーはもともと19世紀のスコットランドで、水鳥猟の回収犬として作られた犬種です。
狩猟中に鳥を驚かせないよう静かに行動することが求められてきたため、他の犬種に比べると全体的に吠えの頻度は少ないとされています。
しかしその一方で、レトリバー(回収する、という意味)という名前が示すとおり、口に何かをくわえることや「ものを持ってくる」という行動が最大の報酬系として脳に組み込まれています。
この本能的な欲求が適切に満たされていない場合、欲求不満が転化して吠え行動に向かうことがあります。
また、大型犬であるゴールデンレトリバーの吠え声は音圧レベルとしても非常に強力で、一般的な環境基準をはるかに超える音量になります。
「たった1回吠えただけ」でも近隣への影響は大きく、単なるしつけの問題ではなく環境管理の問題として捉えることが大切です。
| 騒音源 | 音圧レベル(dB) | 評価・目安 |
|---|---|---|
| ゴールデンレトリバーの吠え声(至近距離) | 90〜100 | 工事現場・電車ガード下に匹敵 |
| 掃除機(1m先) | 60〜70 | うるさいが会話は可能 |
| 住宅地の環境基準(昼間) | 55以下 | 生活環境保全の目安値 |
| 住宅地の環境基準(夜間) | 45以下 | 安眠に必要な目安値 |
上記の数値はあくまで一般的な目安です。
個体差や距離によって実際の音量は異なります。
法的な受忍限度については、お住まいの自治体の基準をご確認ください。
つまり、ゴールデンレトリバーが吠えることは必ずしも「異常」ではありませんが、その音量ゆえに問題が大きくなりやすいのです。
「吠える理由」をきちんと把握したうえで、適切に対処することが大切です。
子犬が吠える時期と社会化トレーニング
ゴールデンレトリバーの子犬が吠える場合、多くのケースでは「社会化不足」か「甘えや要求」が根本にあります。
生後3週間から12週間前後を「社会化期」と呼び、この時期にさまざまな音・人・物・他の犬にポジティブな形で触れ合わせることが、将来の吠え癖を大きく左右します。
社会化期に多様な刺激を経験できなかった子犬は、成長してから未知の対象に対して「警戒吠え」を繰り返す傾向が出やすくなります。
また生後5ヶ月ごろから1歳前後にかけて訪れる「恐怖期」には、それまで穏やかだった子が急に窓の外の人や車に向かって激しく吠え始めることもあります。
注意
恐怖期に吠えを叱りつけると、「あの対象(通行人など)が現れると嫌なことが起きる」と誤学習し、吠えがさらにひどくなるリスクがあります。
叱るよりも、吠え止んだ瞬間を褒めるアプローチが有効です。
子犬を迎えたら、できるだけ早い段階から社会化トレーニングに取り組むことが、吠え問題の予防として最も効果的です。
ワクチン接種前の時期はパピークラスへの参加や抱っこでのお出かけなど、安全な範囲で外の世界に慣れさせてあげましょう。
成犬期の要求吠えと吠え癖のメカニズム

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ゴールデンレトリバーは非常に賢い犬種です。
この高い知能が、成犬期における「要求吠え」の原因になることがあります。
食事・散歩・遊びを求めて吠えたとき、飼い主さんがその要求に応じてしまうと、犬の頭の中で「吠えれば欲しいものが手に入る」という学習(オペラント条件付け)が完成してしまいます。
怖いのは、「静かにしなさい!」と声をかけることや、なだめようとして優しく声をかける行為も、犬にとっては「注目を得た=吠えが報酬を引き出した」と解釈されてしまう点です。
これが繰り返されると吠え癖がどんどん強化されていきます。
成犬期の吠え癖の改善には、「吠えている間は一切反応しない」「吠えやんだ瞬間に褒める」という一貫した対応が何より重要です。
家族全員が同じルールで接することが、習慣を変える最短ルートになります。
なお、ゴールデンレトリバーの性格についてより深く理解したい方は、ゴールデンレトリバーの優しい性格の理由と特徴もあわせてご覧ください。
犬種の気質への理解が深まると、しつけへのアプローチも変わってきます。
老犬の夜鳴きと認知症・シニアケアの関係
シニア期(おおむね7歳以降)のゴールデンレトリバーに見られる吠えは、これまでのしつけでは対応しきれない別の問題が関わっている場合があります。
なかでも注意したいのが、認知機能不全症候群(CDS)による夜鳴きです。
人間の認知症に近いこの状態は、脳の器質的な変化によって引き起こされます。
昼夜逆転・徘徊・突然の大声・不安な行動などが主な症状で、環境の見直しや栄養サポートが有効なケースもありますが、多くは獣医師による診察と投薬が必要になります。
老犬の夜鳴きを「わがまま」と捉えてしまうと、適切な対応が遅れることがあります。
シニア期のゴールデンレトリバーが急に夜鳴きを始めた場合は、早めにかかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。
老犬の吠えに有効な栄養サポートの例
| 栄養素・成分 | 期待される効果 | 含まれる主な形態 |
|---|---|---|
| DHA・EPA(オメガ3脂肪酸) | 神経細胞の炎症抑制・血流改善 | 青魚オイル・専用サプリ |
| ビタミンE | 脳細胞の酸化防止 | 植物油・サプリメント |
| レシチン | 神経伝達物質の原料補給 | 卵黄・大豆・サプリ |
サプリメントの使用にあたっては必ず獣医師にご相談ください。
犬の状態や既往症によっては適さないものもあります。
散歩中や来客時など状況別に吠える理由

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ゴールデンレトリバーの吠えは、場所や状況によってその心理的な背景が異なります。
主なシーン別の原因を整理しておきましょう。
散歩中に吠える場合
散歩中に他の犬や自転車・通行人に向かって突進しながら吠える場合は、恐怖または過度な親和欲求(友達になりたい!)が背景にあることが多いです。
リードを強く引くと首に痛みが生じ、さらにパニックを誘発することがあるため、対象が視界に入った瞬間から飼い主さんへの注目(アイコンタクト)をおやつで促すトレーニングが効果的です。
来客・ドアベルに吠える場合
インターホンや来客への吠えは、「ベルの音→見知らぬ人が来る」という古典的条件付けによるものです。
ベルの音を録音し、犬が反応しない極めて小さな音量から再生しておやつを与える「系統的脱感作」を数週間かけて続けることで、徐々に改善できます。
車の中で吠える場合
車内で窓の外に向かって吠える場合は、急速に変化する車外の景色が狩猟本能を刺激していると考えられています。
クレートやシートカバーで視界を遮ることが、犬の自律神経を安定させる手っ取り早い方法です。
ゴールデンレトリバーの吠えを止める実践しつけ法
原因が分かれば、対策は見えてきます。
ここでは、実際に日常生活の中で取り組める具体的なしつけ法や環境の整え方を紹介します。
焦らず、一歩一歩積み重ねていくことが大切です。
分離不安による吠えを防ぐ生活環境づくり

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ゴールデンレトリバーは家族への愛着がとても強い犬種です。
その反面、留守番中に強い不安を感じやすく、「分離不安」から吠え続けてしまうケースがあります。
分離不安による吠えは、通常のしつけだけでは改善しにくいため、環境面からのアプローチが欠かせません。
分離不安対策のポイント
- ケージやサークルを「安心できる場所」として日頃からポジティブに慣れさせる
- 飼い主さんの匂いがついた衣類をケージに入れ、嗅覚で安心感を与える
- ホワイトノイズや低音量の音楽で外の音をマスキングする
- 外出前後の態度を大げさにしない(ドラマチックな別れを避ける)
- コング等の知育玩具で一人の時間に集中できる課題を与える
夜間の吠えが深刻な場合は、ケージを寝室に移動させることも有効です。
犬はもともと群れで眠る動物であり、飼い主さんの気配を感じられるだけで安心感が大きく高まります。
また、深刻な分離不安が疑われる場合は、行動診療科の獣医師による診察が最も確実な改善につながります。
薬物療法によって劇的に改善するケースもありますので、一人で抱え込まずに専門家へのご相談も選択肢に入れてください。
吠えない子に育てる無駄吠えしつけの基本
無駄吠えを減らすためのしつけで最も大切なのは、「吠えている間は一切反応せず、吠えやんだ瞬間だけ褒める」というシンプルなルールの徹底です。
犬の学習効果は「行動後1秒以内」に最大化すると言われているため、タイミングが命です。
効果的なしつけの流れ(例:来客への吠え対策)
- インターホンが鳴る(刺激)
- 吠える前に「ハウス」や「マット」の指示を先出しする(先行操作)
- 指定の場所で静かに待てたら、最高級のおやつで褒める(強化)
- これを繰り返す(再学習)
このプロセスにより、犬は「インターホン=吠える合図」ではなく「インターホン=マットで待って褒めてもらえる合図」と覚え直していきます。
これを「代替行動分化強化(DRA)」と呼び、科学的なしつけの核心となる考え方です。
やってはいけないNG行動
- 吠えている犬に「静かに!」と声をかける → 注目=報酬になってしまう
- 吠えを止めようとおやつを渡す → 吠えたことへの報酬になってしまう
- 怒鳴る・体罰を与える → ストレスが増加し攻撃性や別の問題行動につながる
叱る際は短い言葉(「ダメ」など)を低いトーンで一度だけ伝え、その後は完全に無視するのが効果的です。
社会的な動物である犬にとって、「無視される」こと自体が大きなペナルティになります。
夜鳴きに効果的な運動と生活リズムの整え方

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ゴールデンレトリバーは体力にあふれる大型犬です。
散歩だけではエネルギーを使い切れず、夜になっても興奮が抜けきらずに吠えてしまうことがあります。
夜鳴き対策の基本は、昼間にしっかり「脳と体を疲れさせること」です。
おすすめの疲れさせ方(精神的疲労も大切)
- コング・スナッフルマットなどの知育玩具で食事を提供する
- 「お座り→待て→宝探しゲーム」などのコマンドトレーニング
- ドッグランや水泳(プールがある施設)での運動
- 社会化のための他の犬との交流(ドッグカフェなど)
また、日中に自然光を十分に浴びさせることも重要です。
日光浴によってセロトニンの分泌が促され、夜間のメラトニン生成が安定し、昼夜逆転の改善に役立ちます。
老犬の夜鳴き対策としても、日中の日光浴は非常に有効とされています。
夜鳴きに対して「黙らせようとおやつを与える」「様子を見に行く」という対応は、「吠えれば飼い主が来てくれる」という学習を強化するだけです。
生理的な要求(トイレ・水・空腹)がないことを確認した後は、完全に無視することが長期的な解決策になります。
吠え癖がひどいときはプロへの相談も選択肢
ご自身で対策を続けても改善が見られない場合や、吠えの程度が深刻な場合は、プロフェッショナルの力を借りることを検討してください。
「助けを求める」ことは、愛犬のためにも飼い主さんのためにも正しい判断です。
相談できる専門家の種類
行動診療科の獣医師
脳の疾患・分離不安・恐怖症などが疑われる場合、投薬や行動療法プランを提案してもらえます
認定ドッグトレーナー
実際の生活環境に合わせた具体的なトレーニング計画を立ててもらえます。
CPDT-KAやJKCなどの認定資格を持つトレーナーを選ぶと安心です
動物行動学の専門家
問題行動の根本原因を行動科学の観点から分析・対応してもらえます
特に吠え声による近隣トラブルが発生している場合や、法的な問題に発展しそうな状況では、早期に対策を講じることが重要です。
日本の多くの自治体では住宅地の騒音基準を昼間約55dB・夜間約45dBとしており、ゴールデンレトリバーの吠え声(約90〜100dB)はその基準を大きく超えます。
苦情が来た際は誠実に対応し、具体的な改善策を伝えることがトラブルを最小化するコツです。
なお、獣医師への通院やトレーナーへの依頼など、ゴールデンレトリバーの飼育にかかるコスト全体については、ゴールデンレトリバーの年間費用と生涯コストの目安もあわせてご参考ください。
医療費や専門家費用をあらかじめ想定しておくことで、必要なときに適切な対応が取りやすくなります。
ゴールデンレトリバーの吠えを知れば怖くない
ゴールデンレトリバーが吠えることは、その豊かな感受性と高い知能、そして力強い身体能力の表れでもあります。
彼らが声を上げるとき、そこには必ず何かしらの「理由」があります。
お腹が空いた、誰かに来てほしい、知らない人が怖い、退屈で仕方ない、脳の混乱で不安が止まらない……。
その「声のメッセージ」を読み解くことが、すべての対策の出発点です。
本記事でご紹介してきた内容を振り返ると、ゴールデンレトリバーの吠えへの対応は大きく3つの柱に整理できます。
理解する
なぜ吠えているのか、犬種特性・成長段階・状況から原因を見極める
環境を整える
防音対策・適度な運動・生活リズムの安定・安心できる寝場所の確保
学習を変える
科学的なしつけ(褒めるタイミング・無視の徹底・代替行動の強化)を根気よく続ける
どれか一つだけでは難しくても、この3つを組み合わせることで、必ず改善への道が開けます。
一人で悩まず、必要なときは獣医師やトレーナーなどの専門家に相談することも、正しい選択肢のひとつです。
ゴールデンレトリバーとの生活は、正しい知識と少しの工夫で、もっと穏やかで幸せなものになります。
この記事が、皆さんと愛犬の毎日を少しでも楽にするお役に立てれば嬉しいです。
最終的な判断については、かかりつけの獣医師や認定ドッグトレーナーなどの専門家にご相談されることをおすすめします。
あおり運転や迷惑運転の被害から身を守るためのお守り

最後に、私たち高須商店からひとつ提案をさせてください。
私たち高須商店は、交通事故による事故被害をなくしたい思いから始まりました。
大切な人が迷惑運転の被害者になってしまったのがきっかけです。
私たちが暮らす地域は田舎なので車が無いと何かと不便になる場所で、車に乗っていると色々なことが起こります。
これは今に始まったことではありませんが、こちらをあおるように走る後続車に遭遇してしまうこともあります。
そんなことを起こさせないための対策の一つとしてこのマグネットステッカーを紹介させてください。

後続車へ『ドライブレコーダーを搭載しています』というメッセージを伝えることで、あおり運転や迷惑運転の被害を未然に防ぐことが狙いです。
実際にドライブレコーダーが付いていなくても、このマグネットステッカーを貼っておくことで、被害を防ぐ効果は十分期待できます。
また、クリップ付きの吸盤が付属しているので、車内後方の内窓にも設置できます。イタズラや盗難防止にもなるのでオススメです。
マグネットタイプの他に、ステッカータイプもあります。

上記のウェブストアにてご購入いただけます。
興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
