バーニーズマウンテンドッグ

バーニーズマウンテンドッグの外飼いはNG?注意すべき事5選と対策

バーニーズマウンテンドッグの外飼いはNG?注意点5選と対策

高須商店・イメージ

監修者細峰
監修者細峰
この記事はドッグトレーナーの細峰が監修しています。

こんにちは。高須商店の細峰です。

スイスの山岳地帯で活躍してきたバーニーズマウンテンドッグ。

あの大きくてモフモフした姿を見ていると、広いお庭で自由に過ごさせてあげたいと思うこともあるかもしれません。

ただ、実際にバーニーズマウンテンドッグの外飼いを検討するとなると、あのジメジメとした日本の高温多湿な気候に耐えられるのか?

そんな環境で過ごして寿命に影響はないのか?など、不安に感じることも多いですよね。

大型犬の屋外での飼育について調べてみて思ったのは、やはり小屋や周辺の環境づくりにはちょっとした工夫が必要ということです。

この記事では、そういった工夫も含め、バーニーズマウンテンドッグの外飼いにおけるデメリットや冬の寒さ対策、室内で一緒に暮らすためのポイントなどについて詳しく解説します。

これからバーニーズをお迎えしようとしている方や、今の飼育環境を見直したいと考えている方の参考になれば光栄です。

ポイント

  • バーニーズマウンテンドッグの外飼いが身体に及ぼす科学的なリスク
  • 日本の気候に合わせた温度管理と熱中症を防ぐための具体的な方法
  • 室内飼育に切り替えることで得られる愛犬の精神的な安定とメリット
  • お庭を遊び場として活用するための設備投資と安全管理のポイント

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バーニーズマウンテンドッグの外飼いが推奨されない科学的根拠

バーニーズマウンテンドッグの故郷は、雪深いスイスのアルプス地方です。

そんな寒冷地仕様の体質を持つ彼らにとって、日本の外環境がどのような影響を及ぼすのか。

まずは生理学的な視点から、屋外飼育が難しい理由を深掘りしていきましょう。

ダブルコートの被毛と熱中症発症のリスク

ダブルコートの被毛と熱中症発症のリスク

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バーニーズマウンテンドッグを象徴する、あの美しくボリュームのある黒い被毛。

これは「ダブルコート」と呼ばれる二層構造になっていて、厳しい寒さから身を守るための天然の防寒着です。

ただ、この優れた断熱性は、熱を逃がすという点では大きな弱点になってしまいます。

蓄熱しやすいジェットブラックの被毛

特に「ジェットブラック」と呼ばれる黒い毛色は太陽光を吸収しやすく、直射日光を浴びると体表温度が急激に上昇してしまいます。

犬は人間のように汗をかいて体温を下げることができないため、パンティング(あえぎ呼吸)で熱を逃がしますが、湿度の高い日本の夏の環境ではこの機能がうまく働きません。

高湿度による気化熱冷却の限界

屋外では地面からの照り返しも強いため、室内管理に比べて熱中症のリスクが飛躍的に高まってしまいます。

環境省の指針でも、犬は地面に近い位置にいるため、人間よりも高温の環境にさらされやすいことが指摘されています。

環境温度が25度を超えると、バーニーズにとってはすでに危険信号です。

湿度が高い日は、23度程度でも熱中症の初期症状が出ることがあるため、注意が必要です。

(出典:環境省「防ごう!ペットの熱中症」)

寿命に関わる大型犬の急病や胃捻転の早期発見

バーニーズマウンテンドッグの平均寿命は、大型犬の中でも比較的短い「7歳から9歳程度」と言われています。

この限られた時間を健やかに過ごすためには、病気の早期発見が欠かせません。

屋外飼育の大きな懸念点は、命に関わる急病のサインを見逃してしまう可能性が高いことです。

命を奪う胃捻転(GDV)の恐怖

特に注意したいのが、大型犬に多い「胃拡張・胃捻転症候群(GDV)」です。

これは胃がねじれてしまう病気で、発症から数時間で命を落とすこともある恐ろしい疾患です。

「落ち着きがない」「吐きたそうなのに出ない」といった予兆をリアルタイムで察知できるのは、常に同じ空間にいる室内飼育ならではの強みです。

夜間の異変に気づけるか

外にいると、夜間に異変が起きても気づくことができず、手遅れになってしまうリスクが非常に高いのではないかと思われます。

愛犬のちょっとした息遣いや表情の変化は、同じ屋根の下にいるからこそ気づけるものなのです。

疾患名 主な症状 屋外での発見難易度
熱中症 過度なよだれ、ふらつき、意識混濁、口腔粘膜の赤化 高い(発見時は重症が多い)
胃捻転 腹部の膨張、空吐き、落ち着きのなさ、多量のよだれ 非常に高い(夜間は絶望的)
急性湿疹 執拗に舐める、皮膚の赤み、化膿、被毛の脱毛 中程度(毛量が多く見逃しやすい)

抜け毛の手入れと屋外で悪化しやすい皮膚病

バーニーズとの暮らしで避けて通れないのが「抜け毛」の問題です。

ダブルコートの彼らは春と秋の換毛期になると、驚くほどの量の毛が抜けます。

屋外であれば室内が汚れなくて済む、と考える方もいるかもしれませんが、実は逆です。

湿気が招く細菌繁殖と皮膚トラブル

外飼いの場合、雨による湿気や泥汚れが密集した被毛の奥に入り込み、細菌が繁殖しやすい不衛生な環境を作ってしまいます。

これにより「ホットスポット(急性湿疹)」と呼ばれる激しい炎症を引き起こすことがあり、あっという間に化膿が広がってしまうことも珍しくありません。

外部寄生虫のリスク増大

また、ノミやダニとの接触機会も増えるため、清潔を保つのが構造的に困難になります。

皮膚の健康を守るという意味でも、空調の効いた清潔な室内での生活が理想的ですね。

ブラッシングを日常的なコミュニケーションとして楽しむためにも、室内でのケアがおすすめです。

寂しがり屋な性格が招く孤独感とストレスの影響

寂しがり屋な性格が招く孤独感とストレスの影響

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バーニーズマウンテンドッグは、もともと農場で家族と一緒に働く使役犬でした。

そのため、人間との深い絆を求める非常に愛情深い性格をしています。

彼らにとって家族と離れて外でポツンと過ごす時間は、私たちが想像する以上に強い精神的ストレスになってしまうのかもしれません。

社会的疎外感による免疫低下

この孤独感によるストレスは、免疫力を低下させ、結果として病気を引き起こす原因にもなりかねません。

寂しさからくる欲求不満は、脳の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

彼らは「番犬」として外に繋がれるよりも、「パートナー」としてリビングにいることを望んでいます。

不満が招く問題行動

また、寂しさから「要求吠え」をしたり、自分の体を過剰に舐め続けるといった自傷行為のような問題行動に発展することもあります。

穏やかで優しい彼らの本質を守るためには、家族の気配を常に感じられる環境が最も大切だと言えます。

バーニーズは「ベルネー・ゼネンフント」と呼ばれ、家族と一緒にいることを至上の喜びとする犬種です。

孤独な環境は彼らの心を壊してしまう可能性があります。

精神的な充足が、健康寿命を延ばす最大の秘訣かもしれません。

散歩の質と必要な運動量を満たすための管理術

外飼いをしているからといって、運動量が足りているわけではありません。

バーニーズマウンテンドッグはスタミナのある大型犬なので、1日1時間から2時間程度の散歩が必要とされています。

庭で繋がれているだけでは、この運動要求を満たすことは不可能です。

精神的な刺激を組み合わせた散歩

むしろ、散歩は単なる運動不足解消だけでなく、外の世界に触れる「知的刺激」の時間でもあります。

様々な匂いや音に触れることで、犬の脳は活性化されます。

室内でリラックスして過ごし、散歩でしっかりエネルギーを発散させるというメリハリが、彼らの健康な体を作ります。

成長期の適切な運動制限

ただし、成長期の過度な運動は関節を痛める原因になるため、年齢に合わせたメニューを組むことが重要です。

成犬になるまでは激しいジャンプや急旋回は避け、ゆっくりと筋肉をつけていく必要があります。

正確な運動量や具体的な内容については、かかりつけの獣医師さんに相談しながら決めていくのが安心かなと思います。

バーニーズマウンテンドッグが外飼いよりも幸せになる室内生活のコツ

バーニーズマウンテンドッグが外飼いよりも幸せになる室内生活のコツ

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バーニーズマウンテンドッグを家族として迎えるなら、室内飼育が基本となります。

大きな体を家の中でどう管理すればいいのか、快適な空間づくりのコツを具体的に紹介していきますね。

室内飼いで注意したい関節疾患と床材の対策

バーニーズマウンテンドッグのような超大型犬にとって、室内環境で最も気をつけたいのが「足元の滑り」です。

一般的なワックスの効いたフローリングは犬にとってツルツル滑る氷の上を歩くようなもので、踏ん張りがきかずに股関節や肘の関節を痛めてしまう大きな原因になります。

滑り対策の重要性

対策としては、滑り止めの効いたタイルカーペットや防滑マットを、生活動線に合わせて敷き詰めるのが効果的です。

これにより、転倒による怪我を防ぐだけでなく、足腰への負担を劇的に軽減できます。

シニア期を見据えた環境整備

特に子犬期やシニア期には、この環境整備が将来の歩行能力に大きく関わってきます。

また、足裏の毛を定期的にカットして、肉球がしっかり地面に接地するようにケアしてあげるのも忘れないようにしたいですね。

家の中を安全な「バリアフリー」空間にすることは、彼らの健康を維持するために不可欠です。

滑り対策はリビングだけでなく、犬が移動する廊下や寝床の周囲も徹底するのがポイントです。

一歩の滑りが、一生続く関節トラブルを招くかもしれません。

しっかりと抜け目なく対策してあげましょう。

正しいしつけで改善する無駄吠えと心の健康

正しいしつけで改善する無駄吠えと心の健康

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大きな体のバーニーズが吠えると、その声量はかなりのものになります。

室内飼育で近隣トラブルを防ぐためにも、しっかりとしたしつけは不可欠です。

ただ、無理に押さえつけるのではなく、彼らの賢さを活かしたポジティブなトレーニングを心がけましょう。

安心感が吠えを抑制する

実は、室内で一緒に過ごすことで、犬は「今は休む時間なんだ」というルールを自然に学んでいきます。

外にいると、通りかかる人やバイクに反応して警戒吠えを繰り返してしまいますが、室内という安心できるシェルターがあることで、無駄な警戒心を解くことができるのです。

一貫したルール作り

家族全員でしつけのルールを統一することも大切です。

家族との信頼関係が深まれば、過度な吠えは自然と落ち着いてくるもの。

室内飼育こそが、本来のバーニーズの穏やかな性格を育む一番の近道と言えるのかもしれません。

エアコン代や医療費など飼育コストの現実

正直なところ、バーニーズマウンテンドッグの室内飼育にはそれなりのコストがかかります。

最も大きな負担になるのが、夏季のエアコン代ではないでしょうか。

彼らにとって快適な20度から23度を維持するためには、24時間フル稼働が前提となります。

家計への影響と覚悟

また、食事代や医療費も体の大きさに比例して高額になります。

特に胃捻転や関節の病気で手術が必要になった場合、数十万円単位の費用がかかることも珍しくありません。

これらの経済的な準備については、お迎えする前にしっかりと検討しておくべき現実的な問題ですね。

予防にお金をかける考え方

ただ、適切な温度管理とケアを続けることで、高額な治療費が必要になるリスクを減らせると考えれば、日々の電気代は「予防医学」としての必要経費だと言えるのではないでしょうか。

将来的な負担を分散させるために、ペット保険への加入を検討するのも一つの方法かもしれません。

遊び場としての庭に必要な遮熱対策と水場

遊び場としての庭に必要な遮熱対策と水場

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「外飼い」は推奨しませんが、お庭をドッグランのように活用するのは素晴らしいアイデアです。

ただし、そこにはバーニーズが安全に遊べるための「高度な環境整備」が求められます。

日陰と遮熱の設計

夏場に庭に出すなら、テラス屋根やシェードで広範囲な日陰を作ることは必須です。

地面もコンクリートやアスファルトではなく、熱を持ちにくいウッドデッキ(人工木)や人工芝などを選び、表面温度が高くならない工夫をしましょう。

水場と冷却設備の拡充

さらに、強めの風量が作れるサーキュレーターや、いつでも足元を冷やせる水場などがあれば、体温の上昇を抑える助けになります。

遊び終わった後に体を冷やせる設備は、夏の屋外活動において非常に有効です。

それでも、真夏の昼間に外に出すのは避け、早朝や夕方の涼しい時間帯に限定するのが鉄則です。

お庭の改修を検討する際は、大型犬の重みでも壊れない耐久性と、メンテナンスのしやすさを重視しましょう。

詳しい仕様については、ペット共生住宅の専門家に相談することをおすすめします。

特に大型犬専用のフェンスの高さや強度も重要です。

老犬期の介護を考慮したバリアフリー環境

バーニーズのシニア期は、7歳を過ぎた頃から徐々に始まります。

筋力が低下してくると、以前は何でもなかったわずかな段差が大きな障壁になります。

屋外で飼っていると、足腰が弱った状態で過酷な気温変化にさらされることになり、衰えを加速させてしまいかねません。

室内介護のメリット

室内であれば、玄関の段差にスロープを設置したり、寝床を高反発の介護用クッションに変えたりといった細かな配慮が可能です。

常に目が届く場所にいることで、床ずれの予防や食事の補助もスムーズに行えます。

穏やかな最期のために

寝たきりに近い状態になったとしても、空調の効いた危険のない室内で家族のそばにいられることは、彼らにとって最大の救いになります。

最期の日まで「家族の一員」として寄り添える環境を作っておくことが、飼い主としての最大の愛情だと私は思います。

共に過ごす時間の価値は、計り知れないものがあります。

バーニーズマウンテンドッグの外飼いに関する総合的まとめ

ここまで見てきた通り、日本の環境においてバーニーズマウンテンドッグの外飼いを選択することは、彼らの健康と幸せにとってあまりに多くのリスクを伴います。

スイスの涼しい山の上ではない、日本の蒸し暑い夏や孤独な外環境は、彼らの短い一生をさらに短くしてしまう恐れがあるのです。

家族として迎え入れるのであれば、24時間温度管理ができる室内で、常に愛情を感じられる距離にいてあげることを、ぜひ最優先に考えてあげてくださいね。

ただ、室内で一緒に過ごしていても、通院やお出かけで車に乗る機会は必ずありますよね。

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監修者細峰
監修者細峰
最後までお読みいただきありがとうございました!

※この記事で紹介した数値やケア方法はあくまで一般的な目安です。

愛犬の健康状態や飼育環境については、必ず信頼できる獣医師や専門家のアドバイスを受け、最終的な判断は飼い主様の責任において行ってください。

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