猫がネズミを食べるのはなぜ?理由とリスクを解説

猫がネズミを食べるのはなぜ?理由とリスクを解説

高須商店・イメージ

監修者細峰
監修者細峰
この記事はドッグトレーナーの細峰が監修しています。

こんにちは。高須商店の細峰です。

愛猫がネズミを捕まえて持ってきたとき、「食べても大丈夫なの?」「病気になったりしない?」と、ドキッとした経験はありませんか?

猫がネズミを食べることについて、理由がわからないまま不安を抱えている方も多いかなと思います。

私自身、猫を飼い始めてからネズミを捕まえてくる行動にびっくりして、色々と調べた経緯があります。

調べていくうちに、猫がネズミを食べる理由には深い生物学的な背景があること、そして同時に無視できないリスクもあることがわかってきました。

この記事では、猫がネズミを食べる理由から、寄生虫や殺鼠剤による二次中毒のリスク、万が一食べてしまった後の対処法、さらにはお土産として持ってくる行動の意味まで、まとめてお伝えしていきます。

ポイント

  • 猫がネズミを食べる生物学的・本能的な理由
  • お土産としてネズミを持ってくる行動の心理的な意味
  • 寄生虫感染・殺鼠剤中毒など食べることで起こるリスク
  • 猫がネズミを食べた後の正しい対処法と予防策

猫がネズミを食べるのはなぜ?その理由を深掘り

「なんで猫ってネズミを追いかけるの?」という疑問、実はとても奥が深いんです。

猫がネズミを食べる行動の背景には、進化の歴史や体の仕組みが深く関わっています。

このセクションでは、猫という生き物の体と本能の側面から、その理由をわかりやすく解説していきます。

完全肉食動物としての本能と栄養

完全肉食動物としての本能と栄養

高須商店・イメージ

猫は「完全肉食動物」と呼ばれる生き物です。

犬や人間と違い、植物性の食べ物だけでは生きていけない体の構造になっています。

これは数百万年にわたる進化の結果で、猫の体は動物性タンパク質を中心に栄養を取ることに最適化されています。

野生の猫にとって、ネズミは単なる「ご飯」ではなく、生命を維持するために必要な栄養素を丸ごと供給してくれる、理想的な獲物でした。

筋肉、内臓、骨まで含めたネズミ一匹が、猫に必要なほぼすべての栄養素をバランスよく提供してくれるんです。

完全肉食動物である猫は、炭水化物を多く含む植物性食品からエネルギーを効率よく得る仕組みを持っておらず、タンパク質と脂質を主なエネルギー源としています。

これが、猫が本能的に「肉を食べたい」という欲求を持つ根本的な理由です。

ネズミを食べる理由はタウリン不足にある

猫がネズミを必要とする理由の中でも、特に重要なのが「タウリン」という栄養素です。

タウリンは心筋の正常な動き、目の健康、消化機能の維持など、猫の体にとって欠かせない役割を担っています。

多くの動物はタウリンを体内で自力合成できますが、猫はその合成に必要な酵素の活性がとても低く、食事から直接タウリンを摂取しなければ、深刻な健康被害が起きてしまいます。

タウリンが不足すると、拡張型心筋症(心臓が大きくなり機能低下する病気)や網膜変性(視力を失う可能性のある病気)のリスクが高まります。

そして、ネズミの体内、特に心臓や骨格筋には高濃度のタウリンが含まれています。

つまり「猫がネズミを好む」背景には、体が自然にタウリン不足を補おうとする生理的な必然性があるんです。

現代のキャットフードはタウリンを添加配合しているため、普段の食事でしっかり補えていますが、野生の猫にとってネズミはタウリンの主要な供給源でした。

空腹でなくても狩りをしてしまう神経的な理由

「おなかいっぱいなのに、なんで猫はネズミを追いかけるの?」と思ったことはありませんか。

実は、猫の狩猟行動は空腹とは別の神経回路によって制御されています。

猫の脳内には、「小さく、素早く、不規則に動くもの」に反応して即座に狩りモードに入る高度な神経システムが備わっています。

これは空腹を感じる部位(視床下部)とは独立した報酬系によって制御されており、ネズミを見たり音を聞いたりするだけで、本能的に抑えられない追跡衝動が生まれてしまいます。

さらに、狩りの行動自体がドーパミンの分泌を伴う「自己報酬的な活動」でもあります。

猫にとって狩りは、ストレス発散や遊びに近い充実感をもたらす活動なんです。

キャットフードを毎日もらっている室内猫であっても、ネズミを追いかける衝動は本能として深く刻まれているため、「食事は足りているから大丈夫」とはならないのが猫という生き物の面白いところです。

お土産行動が持つ愛情表現の意味

お土産行動が持つ愛情表現の意味

高須商店・イメージ

猫が捕まえたネズミを飼い主のところに持ってくる「お土産行動」。

正直、最初は驚いてしまいますよね。

ただ、これは猫からの信頼や愛情の表れとして解釈されています。

野生の猫社会では、母猫が子猫に段階的に狩りを教えます。

最初は死んだ獲物を与え、次に弱らせた獲物を与えて止めを刺させ、最終的には生きた獲物を追いかけさせるという段階的な教育をするんです。

飼い主にネズミを持ってくるのは、「自力で狩りができない家族に食べ物を分け与え、狩りを教えようとしている」という母性本能の転移だという説が有力です。

つまり、猫にとってあなたは「大切だけど、狩りが下手で心配な家族」なんです。

これは猫とあなたの間に強い愛着が育まれていることの証でもあります。

嫌だなと感じてしまうかもしれませんが、猫なりの「愛情表現」と思うと少し見方が変わりますよね。

猫がネズミを持ってくる心理的背景

お土産行動には、いくつかの心理的な動機が考えられています。

それぞれのパターンをまとめてみました。

心理的背景 行動のようす 猫からのメッセージ(推測)
教育的意図 獲物を生きたまま、または弱らせた状態で放す 「こうやって捕まえるんだよ。やってごらん」
利他的な分配 獲物を飼い主の足元に置いて立ち去る 「あなたは狩りが下手だから、私の分をあげる」
自己誇示と承認欲求 獲物を咥えたまま鳴いて注目を促す 「こんな立派な獲物を捕まえた私を褒めて!」
安全な貯蔵 飼い主のそばで獲物を放置・隠そうとする 「ここは安全だから後でゆっくり食べよう」

どのパターンにも共通しているのは、猫があなたの存在を「信頼できる安全な仲間」として認識しているということです。

生活空間の中で最も安心できる場所に獲物を持ち込む習性があるため、あなたのそばに運んでくるのは、それだけ猫があなたを信頼している証と言えます。

猫がネズミを食べると心配なリスクと正しい対処法

猫がネズミを食べると心配なリスクと正しい対処法

高須商店・イメージ

猫がネズミを食べることには愛情表現としての側面もありますが、現代の生活環境では無視できない健康上のリスクも存在します。

ただ、正しい知識を持って対処すれば、慌てすぎる必要はありません。

このセクションでは、具体的なリスクの内容と、万が一のときにとるべき行動をわかりやすく解説します。

寄生虫感染のリスクとトキソプラズマの危険性

猫がネズミを食べることで最も注意したいのが、寄生虫感染です。

ネズミは多種多様な病原体の宿主になっていることが多く、それを食べることで猫の体内に寄生虫が侵入するリスクがあります。

トキソプラズマ症

トキソプラズマは、猫を終宿主、ネズミを中間宿主とする寄生虫です。

感染したネズミを猫が食べることで、猫の腸内で増殖し、糞便とともに外部に排出されます。

成猫では多くの場合、症状が出ない不顕性感染に留まりますが、免疫が低下しているときは発熱や下痢、神経症状が現れることもあります。

人への感染リスクにも要注意

猫の糞便に含まれるトキソプラズマのオーシスト(感染性のある形態)が、手指や食事を通じて人に感染することがあります。

特に妊娠中の方が初感染した場合、胎盤を通じて胎児に重大な影響を与える可能性があるため、トイレ掃除は手袋を着用して行い、清潔を保つことが大切です。

心配な方はかかりつけ医にご相談ください。

猫条虫・エキノコックス

猫条虫は、ネズミの肝臓などに潜む幼虫を猫が食べることで感染する寄生虫です。

猫の小腸内で成虫に育ち、消化器症状を引き起こすことがあります。

また、北海道地方で特に警戒されているのがエキノコックス(多包条虫)です。

感染ネズミを介して猫が終宿主となり、飼い主に致命的な肝機能障害をもたらすリスクがある、非常に重篤な感染症です。

これらの寄生虫は定期的な糞便検査と駆虫薬の投与で管理できますので、ネズミとの接触があった場合はかかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。

殺鼠剤による二次中毒で死ぬことも

殺鼠剤による二次中毒で死ぬことも

高須商店・イメージ

現代の住環境で特に警戒すべきなのが、殺鼠剤(ねずみ駆除薬)による二次中毒です。

これは、毒餌を食べて弱っているネズミを猫が捕食し、そのネズミの体内に残留している毒が猫の体内に入ることで起きます。

市販の殺鼠剤の多くは「抗凝固薬(クマリン系など)」と呼ばれる成分を含んでいます。

この薬は肝臓でのビタミンK依存性凝固因子の活性を阻害し、血液が固まらなくなる「凝固不全」を引き起こします。

摂取から数日後に症状が出るため、飼い主が気づくのが遅れがちなのが厄介な点です。

経過時間 観察すべき症状 必要な対応
当日(0〜24時間) 急性食中毒・嘔吐・脱水・神経症状 催吐処置・輸液・吸着剤投与
2〜3日目 消化管閉塞(便秘・腹痛)・初期の凝固不全 エックス線検査・血液凝固検査
4〜7日目 出血傾向(鼻血・皮下出血) ビタミンK1継続投与・重症時は輸血
1週間以降 寄生虫の定着・慢性的な下痢・毛並みの悪化 糞便検査・広範囲駆虫薬の処方

殺鼠剤を使っている近所でネズミを捕まえてきた場合は、症状がなくても動物病院への相談をおすすめします。

「弱っていて動きが鈍いネズミ」は、猫にとって捕まえやすい獲物に見えるため、二次中毒のリスクが高まります。

最悪の場合、命にかかわることもあるので、「大丈夫そう」と様子見だけで終わらせないことが大切です。

猫がネズミを食べた後の対処法と動物病院での治療

愛猫がネズミを食べてしまったとき、まず落ち着いて状況を把握することが大切です。

パニックになると判断が鈍くなってしまいますので、以下の手順で対応しましょう。

現場での初期確認

まず猫の状態を落ち着いて観察してください。

口の周りに血がついていないか、呼吸は正常か、体が震えていないかを確認します。

次に、動物病院に電話するために以下の情報を整理してください。

  • ネズミの素性:野生か、死骸か、近くで殺鼠剤が使われていたか
  • 摂取量と部位:全身か、頭部のみか、かじっただけか
  • 経過時間:発見からどれくらい時間が経っているか
  • 猫の現在の状態:元気にしているか、ぐったりしていないか

家庭での無理な催吐(塩水を飲ませるなど)は、絶対に行わないでください。

高ナトリウム血症や誤嚥性肺炎を招くリスクがあります。

催吐処置が必要な場合は、必ず動物病院で行ってもらうことが基本です。

動物病院での治療内容

動物病院では、状況に応じて催吐処置、胃洗浄、活性炭による吸着療法が行われます。

殺鼠剤の二次中毒が疑われる場合は、血液凝固検査の結果を待たずに予防的にビタミンK1の投与が始まることもあります。

また、ネズミの骨や毛皮は消化されにくく、胃腸を傷つけたり腸閉塞を引き起こしたりする可能性があるため、エックス線検査による追跡調査が行われることもあります。

数値や治療方針はあくまでも一般的な目安であり、最終的な判断はかかりつけの獣医師にご相談ください。

室内飼育と環境整備で安全な環境を作る

室内飼育と環境整備で大丈夫な環境を作る

高須商店・イメージ

猫をネズミからのリスクから守る最も効果的な方法は、完全室内飼育です。

屋外で活動する猫は、室内飼育の猫と比べてトキソプラズマや条虫の感染リスクが格段に高まります。

交通事故や他の動物とのトラブル回避にもつながりますので、可能であれば完全室内飼育を検討してみてください。

同時に、住環境の整備も大切です。ネズミを室内に侵入させない「防鼠対策」として、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 通気口や配管の隙間を金属製のメッシュや防鼠パテで塞ぐ
  • 猫の食べ残しを放置せず、ゴミ箱は蓋付きのものを使う
  • 殺鼠剤を使わず、猫が触れない場所に物理的なトラップを設置する

また、猫の狩猟本能を安全な方法で満たしてあげることも重要です。

「見つける→忍び寄る→飛びかかる→捕まえる」という一連の動作を遊びの中で完結させ、最後におやつを与えることで、猫の脳が達成感と満足感を感じやすくなります。

ネズミの鳴き声を模した音の出るおもちゃや、不規則な動きをする電動玩具を取り入れてみてください。

キャットタワーなどを活用して高い場所から獲物を狙う環境を作るのも、猫の知的好奇心を満たす上でとても効果的です。

猫がネズミを食べることへの正しい向き合い方まとめ

猫がネズミを食べることは、進化の歴史と体の仕組みが作り出した、猫にとって自然な行動です。

愛猫がネズミを持ってくるのは、あなたへの信頼と愛情の証でもあります。

ただ、現代の住環境では感染症や殺鼠剤による中毒リスクも現実にあるため、正しい知識を持って対応することがとても大切です。

ポイント

  • 猫がネズミを食べる理由は、完全肉食動物としての本能とタウリンなど必須栄養素の確保にある
  • お土産行動は猫からの愛情と信頼の表れで、教育的意図や利他的分配などの心理が背景にある
  • ネズミを食べることで寄生虫(トキソプラズマ・条虫など)や殺鼠剤の二次中毒リスクがある
  • 食べてしまった場合は慌てず情報を整理し、速やかに動物病院に相談することが重要
  • 完全室内飼育と防鼠対策、適切な遊びで猫の本能を安全に満たしてあげることが理想的

あおり運転や迷惑運転の被害から身を守るためのお守り

最後に、私たち高須商店から貴方にひとつ提案をさせてください。

私たち高須商店は、交通事故による動物の事故被害をなくしたい思いから始まりました。

私たちが暮らす地域は田舎なので車が無いと何かと不便になる場所で、車に乗っていると色々なことが起こります。

これは今に始まったことではありませんが、こちらをあおるように走る後続車に遭遇してしまうこともあります。

そんなことを起こさせないための対策の一つとしてこのマグネットステッカーを紹介させてください。

後続車へ『ドライブレコーダーを搭載しています』というメッセージを伝えることで、あおり運転や迷惑運転の被害を未然に防ぐことが狙いです。

実際にドライブレコーダーが付いていなくても、このマグネットステッカーを貼っておくことで、被害を防ぐ効果は十分期待できます。

また、クリップ付きの吸盤が付属しているので、車内後方の内窓にも設置できます。

マグネットタイプの他に、ステッカータイプもあります。

公式SHOPはコチラから(^o^)/

他にも黒猫やハチワレ猫もいます。

動物を飼っている方へのギフトとしてもおすすめです。

興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

→高須商店の公式ショップはこちらからもどうぞ

監修者細峰
監修者細峰
最後までお読みいただきありがとうございました!

このサイトの監修者について

-