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こんにちは。高須商店の細峰です。
日本犬の代表格として世界中から愛されている柴犬。
その一方で、柴犬を飼ってはいけないという声を聞くことも少なくありません。
実際にネットで検索してみると、柴犬の性格やしつけの難しさに関する悩みや、後悔したといったネガティブなキーワードが目に入って不安になってしまうこともあるかなと思います。
これから新しく家族として迎えようと考えている方にとって、自分に柴犬との生活が向いているのかどうかを事前に見極めることは、とても重要です。
この記事では、柴犬が持つ独特の性質や、共生にあたって直面しやすい現実的な課題について、詳しく説明していきます。
ポイント
- 柴犬が「オオカミに近い」と言われる科学的背景
- 頑固さや本気噛みといった行動特性への向き合い方
- 抜け毛や皮膚病など日々の生活でかかる負担
- 愛犬との信頼関係を築き、共同生活を成功させるための考え方
柴犬を飼ってはいけないと言われる理由と適性
柴犬と実際に暮らしてみて、「思っていたのと違う」となってしまう最大の原因は、彼らが持つ原始的な性質への飼い主側の理解不足にあることが多いです。
柴犬という犬種を深く知ることで、なぜ「飼うのが難しい」と言われるのか、その本質を探っていきましょう。
オオカミに近いDNAを持つ柴犬の性格

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柴犬は、最新の遺伝子研究によって全犬種の中で最もオオカミに近いDNAを持っていることが科学的に証明されています。
これは、彼らが数千年の歴史の中で、人間にとって扱いやすい「愛玩犬」としての改良をあまり受けてこなかったことを意味しています。
西洋の犬種が「人間と一緒に作業をする」ために特化していったのに対し、日本犬はより野生に近い状態を保ってきたのですね。
自立心と狩猟本能のルーツ
山岳地帯で小動物や鳥の狩猟に従事してきた柴犬には、飼い主の指示を待つだけでなく、自ら状況を判断して動く強い自立心が備わっています。
この「自分で考えて行動する力」こそが、現代の家庭では「頑固」や「言うことを聞かない」といった評価に繋がってしまうのですが、それは彼らの知性の高さと誇り高さの裏返しでもあるのです。
指示を出す私たち飼い主側にも、彼らが納得できるだけの一貫性と深い信頼関係が求められます。
初心者を悩ませる本気噛みや攻撃性のリスク
柴犬を飼育する上で、最も深刻な悩みとなりやすいのが「噛み癖」です。
特に、甘噛みの域を超えた本気噛みは、飼い主さんの心を深く傷つける原因になります。
ただ、これは単にしつけの問題だけではなく、彼らが本来持っている高い防衛本能や、パーソナルスペースを侵されることへの強い拒絶反応が関係しているケースも少なくありません。
柴犬の攻撃行動の中には、脳内の神経伝達物質のバランスといった遺伝的要因が関与しているケースも報告されています。
力ずくで押さえつけようとすると、かえって犬を追い詰め、攻撃性を増長させてしまうリスクがあります。
背後から不意に触られた時や、眠っている時に大きな音や衝撃で起こされた時など、突発的に攻撃へ転じてしまうことがあります。
これは彼らにとって「身を守るための正当防衛」である場合が多いのですね。
極力驚かせることのないよう、触れる際はまず存在を気付かせる事が重要です。
もし攻撃的な行動が目立つ場合は、一人で抱え込まずに、専門の獣医師や行動治療を専門とするトレーナーに相談することをおすすめします。
頑固で自立心が強い柴距離の正しい理解

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柴犬の飼い主の間では「柴距離」という言葉がよく使われます。
これは、柴犬が好む「つかず離れず」の独特な距離感のことです。
ゴールデンレトリバーのように常に飼い主に触れていたいタイプではなく、同じ部屋にはいるけれど少し離れた場所で自分の時間を過ごす、といったスタンスを好む子が多いですね。
無理に抱っこをしたり、しつこく顔を近づけたりすることを極端に嫌がるのも柴犬の特徴です。
愛犬とはベタベタしていたい人にとっては、柴犬との生活は少し物足りないものになってしまうかもしれません。
ただ、信頼した相手にだけ見せる、ふとした瞬間の甘える仕草は何物にも代えがたい「深み」があります。
この距離感を共有できるかどうかが、柴犬飼育の適性を分ける大きなポイントかなと思います。
換毛期の凄まじい抜け毛と皮膚病への対策
柴犬は上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の二層構造である「ダブルコート」を持っており、春と秋の換毛期には驚くほどの量の毛が抜けます。
これは単に「掃除が大変」というレベルではなく、1日でも床の掃除を忘れようものなら、家の中に綿菓子のような毛玉が転がっているような状態になります。
清潔さを完璧に保ちたい人には、とても大きな負担になるでしょう。
また、柴犬は遺伝的にアトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルを抱えやすい犬種でもあります。
皮膚が弱いため、抜け毛のケアを怠って通気性が悪くなると、湿疹やかゆみが一気に悪化してしまうこともあるのですね。
日々の丁寧なブラッシングは、単なる美容ではなく、健康を維持するための「医療ケア」の一部だと言えます。
| 項目 | 費用の目安(月額・回) | 内容の詳細 |
|---|---|---|
| 定期診察・検査費 | 3,000円〜15,000円 | 皮膚状態のチェックやアレルギー原因の特定検査 |
| 内服薬・外用薬 | 2,000円〜10,000円 | 抗アレルギー薬、かゆみ止め、免疫抑制剤など |
| 薬用シャンプー・保湿剤 | 2,000円〜5,000円 | 自宅での薬浴やスキンケア用品の購入費用 |
※上記数値はあくまで一般的な目安であり、実際の費用は症状や動物病院によって異なります。
室内での排泄拒否と毎日の散歩に伴う負担

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柴犬は非常に清潔好きな性格をしており、自分の寝床や居住スペースを汚すことを本能的に嫌がります。
そのため、一度お外での排泄を覚えると、家の中では一切トイレをしなくなる子がとても多いです。
これは、どれほど大雨が降っていても、あるいは飼い主が体調を崩していても、必ず排泄のために外へ連れて行かなければならないことを意味します。
散歩は単なる運動不足の解消だけでなく、彼らにとっては「情報の収集」や「縄張りの確認」といった大切な時間でもあります。
1日2回、各30分から1時間程度の散歩は必須ですし、時には散歩中に突然座り込んで動かなくなる「拒否柴」に遭遇することもあります。
これらすべてを笑って受け入れられるくらいの、時間と心、そして体力のゆとりが求められます。
マンション飼育で注意すべき無駄吠えの抑制
本来、番犬としての資質が高い柴犬は、警戒心が強く、見知らぬ人や物音に対して鋭敏に反応して吠えることがあります。
特に壁一枚を隔てて他人が生活しているマンションなどの集合住宅では、この「警戒吠え」が深刻な騒音トラブルに発展してしまう恐れがありますね。
「柴犬は吠えない」と言われることもありますが、それはあくまで「理由もなく吠えることが少ない」という意味であって、不審なものへの警告はしっかり行います。
これを抑制するためには、室内でもリラックスできる環境づくりや、音に対する「慣れ」のトレーニングが欠かせません。
マンション環境では、防音マットの活用や徹底した社会化が必要となります。
吠えるという本能を理解した上で、いかにコントロールするかという視点が重要です。
柴犬は飼ってはいけないという概念を壊す飼育術

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柴犬の難しさを十分に理解した上で、それでも彼らと暮らしたいという情熱があるなら、その「壁」を乗り越えるための具体的なアプローチを考えましょう。
柴犬の性質を尊重しながら、現代社会で共に幸せに暮らすための秘訣をお伝えします。
社会化期に多くの刺激を与えるしつけの秘訣
柴犬の一生を左右すると言っても過言ではないのが、生後2週から12週前後にかけての「社会化期」の過ごし方です。
この時期に、多くの人、他の犬、車の音、踏切の音など、日常生活で遭遇するあらゆる刺激を「怖くない、むしろ良いことが起きるもの」として経験させることがとても重要です。
警戒心の強い柴犬にとって、この時期の経験不足は、将来的な恐怖心や過度な攻撃性に直結してしまいます。
具体的な社会化のアプローチ
まだワクチンが完了していない時期でも、抱っこをしてお外を歩くだけでも十分な社会化の経験となります。
知らない人からおやつをもらったり、優しいワンちゃんと挨拶したりといったポジティブな経験を積み重ねることで、柴犬が本来持っている「警戒心」を「自信」に変えてあげることができるのですね。
この時期にかけたひと手間が、その後の10数年の生活をずっと楽にしてくれるはずです。
豆柴も中身は同じ柴犬であるという共通認識

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最近では、室内でも飼いやすいというイメージから「豆柴」を選択する方も増えていますね。
ただ、ここで知っておいてほしいのは、豆柴は公認された独立した犬種ではなく、標準的な柴犬の中から小さな個体を選んで交配させたものであるということです。
つまり、体が小さくなっても、中身はれっきとした柴犬そのものなのです。
自立心の強さや運動欲求、抜け毛の多さは標準サイズと一切変わりません。
「小さいから運動も少なくて済むだろう」「しつけも簡単だろう」という思い込みでお迎えしてしまうと、柴犬特有の強烈な個性に圧倒されて後悔してしまうかもしれません。
豆柴であっても、一人の柴犬としての敬意を持ち、十分な運動と一貫性のある教育を行うことが不可欠です。
信頼関係を築くためのポジティブなトレーニング
柴犬に対して「力でねじ伏せる」ような古いしつけ方法は、信頼関係を壊す最も確実な方法です。
彼らは非常に賢く自尊心が高いため、納得がいかない強制的な指示には、頑なに拒否するか、あるいは身を守るために反撃します。
そこで、以前に述べた通り、指示に従うことで犬にメリットを与える「正の強化」を取り入れるのが最も効果的です。
「座ったらおやつがもらえた」「おいでと言われて行ったら褒められた」という成功体験を積み重ねることで、柴犬は自ら「飼い主に協力することの楽しさ」と自身に起こるメリットを学んでいきます。
支配するのではなく、共通の言語を持つ「チーム」としての関係性を目指しましょう。
時間はかかるかもしれませんが、一度築かれた絆はとても強く、揺るぎないものになります。
柴犬のしつけの極意は「無理強いしないこと」と「一貫性」です。
気分によってルールを変えるのではなく、常に公平なリーダーでいることが、彼らを安心させることに繋がります。
老後の認知症や高額な介護費用に備える覚悟

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柴犬は比較的長寿で、15年以上生きることも珍しくありません。
ただ、長生きであるからこそ、晩年には認知症(イヌの認知機能不全)のリスクと向き合う必要があります。
夜中の無駄吠えや徘徊、トイレの失敗など、シニア期の介護は肉体的にも精神的にも大きな負担になります。
以前の元気な姿とのギャップに戸惑うこともあるかもしれません。
また、介護には相応の経済的負担も伴います。
補助具の購入や、高頻度の通院、介護用フードへの切り替えなど、老後の生活を支えるためのコストをあらかじめ想定しておくことは、飼い主としての責任です。
最期まで「この子の家族でよかった」と思えるように、経済的・精神的な余裕を持って、長期的な視点でお迎えを検討してください。
柴犬を飼ってはいけないと悩む方への最終提言
ここまで柴犬の特性を詳しく見てきましたが、結局のところ、柴犬を飼ってはいけない人と、そうではない人の境界線はどこにあるのでしょうか。
それは、柴犬の持つ「野性味」や「不器用な性格」を、欠点として捉えるか、それともこの犬種ならではの「美徳」として受け入れられるかにあるのかなと思います。
柴犬は、決して万人におすすめできる「簡単な犬」ではありません。
手がかかるし、毛は抜けるし、頑固です。
ただ、その壁を乗り越えて深い信頼関係を築いたとき、彼らはあなたの人生において、言葉を超えた最高の理解者になってくれます。
あおり運転や迷惑運転の被害から身を守るためのお守り
最後に、私たち高須商店から貴方にひとつ提案をさせてください。
私たち高須商店は、交通事故による動物の事故被害をなくしたい思いから始まりました。
私たちが暮らす地域は田舎なので車が無いと何かと不便になる場所で、車に乗っていると色々なことが起こります。
これは今に始まったことではありませんが、こちらをあおるように走る後続車に遭遇してしまうこともあります。
そんなことを起こさせないための対策の一つとしてこのマグネットステッカーを紹介させてください。

後続車へ『ドライブレコーダーを搭載しています』というメッセージを伝えることで、あおり運転や迷惑運転の被害を未然に防ぐことが狙いです。
実際にドライブレコーダーが付いていなくても、このマグネットステッカーを貼っておくことで、被害を防ぐ効果は十分期待できます。
また、クリップ付きの吸盤が付属しているので、車内後方の内窓にも設置できます。
マグネットタイプの他に、ステッカータイプもあります。

興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
※柴犬の特性や健康リスクについての科学的な知見は日々更新されています。
例えば、柴犬の遺伝的背景については、国内外の主要なケネルクラブや学術誌の報告も参考にしてみてください。
個別のしつけや健康相談については、信頼できるブリーダーや動物病院などの専門家にご相談ください。