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こんにちは。高須商店の細峰です。
深夜に猫がアオーンと鳴く声で目が覚めて、眠れなくなってしまった経験はありませんか?
老猫が突然夜鳴きをするようになった、保護猫を迎えたばかりで毎晩うるさくて困っている、病気なのかただの甘えなのか見分けがつかない…
そんなお悩みを抱えている飼い主さんは、実はとても多いんです。
猫が夜にアオーンと鳴く理由は、発情や空腹といった単純なものから、甲状腺機能亢進症・認知症・慢性疼痛といった病気のサインまで、実に幅広いんです。
原因をきちんと見極めることで、対策が変わってきます。
この記事では、夜鳴きの主な原因から、今日から試せる具体的な止め方まで、わかりやすく整理してみました。ぜひ最後まで読んでみてください。
ポイント
- 猫が夜にアオーンと鳴く主な原因(発情・病気・ストレスなど)が理解できる
- 老猫や保護猫の夜鳴きに隠れたサインの見分け方がわかる
- すぐに動物病院へ行くべき緊急症状のチェックポイントがわかる
- 環境・行動・サプリを使った夜鳴き対策の具体的な方法がわかる
猫がアオーンと鳴く夜に考えられる5つの原因
夜鳴きには必ず理由があります。
「うるさいな」で終わらせず、まずはわが子がどのパターンに当てはまるか確認してみましょう。
原因がわかれば、対処法はおのずと見えてきます。
発情期サインと避妊去勢手術の効果

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未避妊・未去勢の猫が夜に激しくアオーンと鳴く場合、発情行動が最大の原因であることがほとんどです。
メス猫は発情期になると、遠くのオスを呼び寄せるために低く力強い長鳴きをします。
これは本能によるものなので、しつけや環境調整だけで解決しようとしても、ほぼ効果はありません。
発情期には鳴き声だけでなく、腰を落として足踏みをする「ロードシス姿勢」や、家具や飼い主に執拗に体を擦り付けるフェロモンマーキング、外への脱走衝動といった行動も見られます。
数日から一週間ほど続いて、休止期を経てまた繰り返すというサイクルが特徴です。
発情による夜鳴きに最も効果的な解決策は、去勢・避妊手術です。
手術によって性ホルモンの分泌が止まるため、繁殖に関連した興奮状態そのものがなくなり、夜鳴きも劇的に改善されることが多いです。
また、発情行動が習慣として定着する前に手術を行うことで、学習された鳴き癖を防ぐ効果もあります。
手術の時期や適性については、必ずかかりつけの獣医師に相談してみてください。
老猫の夜鳴きと甲状腺機能亢進症
11歳〜12歳を超えたシニア猫が急に夜鳴きをするようになった場合は、体のどこかに問題が起きているサインである可能性が高いです。
老猫の夜鳴きで特に見逃しやすいのが、甲状腺機能亢進症です。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、全身の代謝が異常に上がり、猫はずっとフルスロットルで走り続けているような興奮状態になります。
脳も過剰に刺激されるため、夜間でも多動になり、「異様に興奮した声」で繰り返しアオーンと鳴くことがあります。
| 症状の組み合わせ | 疑われる疾患 | 推奨される検査 |
|---|---|---|
| 夜鳴き + 食欲増進なのに痩せる + 下痢 | 甲状腺機能亢進症 | 血清T4濃度測定 |
| 夜鳴き + 多飲多尿 | 慢性腎臓病・糖尿病 | 血液検査・尿検査 |
| 夜鳴き + 歯を気にする + よだれ | 歯周病・口内炎 | 歯科口腔検査 |
甲状腺機能亢進症は心臓や腎臓にも大きな負担をかけるため、放置すると命に関わるケースもあります。
「食欲旺盛なのに体重が減っている」という老猫には、早めの血液検査を強くおすすめします。
抗甲状腺薬による内科的なコントロールで症状を管理することができますが、治療方針は必ず獣医師と相談のうえ決定してください。
認知症による昼夜逆転と見当識障害

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老猫の夜鳴きで、もうひとつ真剣に考えてほしいのが猫の認知機能不全症候群(CDS)、いわゆる猫の認知症です。
脳の神経細胞が加齢とともに変性することで、人間と同様に猫にも認知症が起こります。
夜の静寂と暗闇の中で、自分がどこにいるのか、今が何時なのかがわからなくなった猫は、強い不安とパニックに陥り、助けを求めるように「アオーン」と叫びます。
このときの声は、普通の鳴き声とは明らかに違う切実なトーンを帯びていることが多いです。
獣医学的な診断指標「DISHAA」に基づくと、認知症の猫には以下のような変化が見られます。
| DISHAA指標 | 具体的な行動変化の例 |
|---|---|
| 見当識障害(D) | 壁をぼんやり見つめる、家具の後ろで動けなくなる |
| 睡眠サイクル(S) | 昼間ぐっすり寝て、夜間に活動・徘徊する(昼夜逆転) |
| 学習と記憶(H) | トイレを失敗する、名前に反応しなくなる |
| 不安(A) | 急に怖がることが増え、大声を出す |
認知症による夜鳴きは完全に治すことが難しいですが、夜間も常夜灯で薄明かりを残す・抗不安薬やサプリで脳をサポートするといった環境調整で症状が和らぐケースがあります。
症状が続く場合は、動物病院でDISHAA評価を受けることをおすすめします。
慢性疼痛や感覚低下が引き起こす夜鳴き
高齢猫の多くは変形性関節症による慢性的な痛みを抱えています。
日中は活動して気が紛れていても、夜の静寂の中ではその痛みが一層強く感じられることがあります。
理想の寝姿勢が取れない、トイレへの移動が辛い、そういった物理的な苦痛が「アオーン」という抗議や助けを求める声となって出てくるんですよね。
また、加齢による視力・聴力の低下も見逃せません。
白内障や網膜の変性で目が見えにくくなり、聴覚も衰えた老猫は、暗い夜の中で完全に感覚遮断された状態に置かれます。
何も見えず、何も聞こえない孤立感とパニックから、大きな声で周囲の反応を確認しようとするわけです。
関節の痛みが疑われる場合は、X線検査で確認し、鎮痛剤や関節サプリ(グルコサミン・コンドロイチンなど)の活用を獣医師に相談してみましょう。
視力・聴力の衰えには、常夜灯の設置や、猫の生活動線をシンプルに整える環境調整が効果的です。
分離不安と要求鳴きの学習パターン
身体的にはまったく健康なのに夜鳴きをするケースもあります。
そのとき多いのが、「鳴けば飼い主が起きてきてくれた」という成功体験による学習行動(要求鳴き)と、一人でいることへの強い恐怖(分離不安)です。
猫はとても賢いので、「アオーンと大きな声を出す」ことが飼い主の注意を引く最も効率的な方法だと学習してしまいます。
過去に一度でも「鳴いたらおやつをもらえた」「鳴いたら撫でてもらえた」という経験があると、その行動はどんどん強化されていきます。
| 項目 | 要求鳴き(学習性) | 分離不安(病理性) |
|---|---|---|
| 目的 | おやつ・遊び・関心を要求 | 一人でいられない恐怖の発散 |
| 飼い主不在時 | 静かに過ごせていることが多い | 破壊行動や粗相が見られる |
| 無視への反応 | 徐々に収まっていく(時間はかかる) | パニックが悪化することがある |
また、保護猫や新入り猫が夜鳴きをするケースも多いです。
元野良猫にとって夜間は警戒時間。
室内という慣れない閉鎖空間で、かつてのテリトリーへ戻ろうとする本能と、未知の環境への恐怖が重なり、アオーンという声として出てきます。
保護直後は、ケージを布で覆って「視覚情報を遮断した安全地帯」を作ってあげるのが落ち着かせるうえで効果的だそうです。
夜に猫がアオーンと鳴く悩みを解決する方法

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原因がわかったら、次は対策です。
環境の見直し・行動療法・サプリや製品の活用、そして「今すぐ病院へ」なのかどうかの判断まで、具体的にまとめていきます。
空腹対策と自動給餌器の活用法
猫が明け方の4時〜5時ごろにアオーンと鳴き始める場合、その主な原因は空腹です。
夕食を早い時間に済ませてしまうと、深夜から明け方にかけて血糖値が下がり、空腹の不快感が最高潮に達します。
有効な対策例
就寝直前の軽い夜食
寝る前に少量のフードを追加で与えることで、空腹が原因の早朝鳴きを予防できます。
一日の総給与量を変えずに、夜遅い時間帯の分配を増やすイメージです。
自動給餌器の導入
タイマーで設定された時間に自動でフードが出る仕組みを使うと、猫は「鳴いても飼い主は動かないが、機械からご飯が出る」ということを学習します。
飼い主を起こすための夜鳴きを物理的に無効化できる、とても賢い方法だと思います。
自動給餌器を使う場合は、最初の数日間は飼い主が手で与えるのと並行して慣らしていくとスムーズです。
突然切り替えると混乱することもあるので、少しずつ移行するのがおすすめです。
運動不足解消とハントサイクルの実践

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室内飼育の猫は、本来持っているエネルギーを消費する機会が限られています。
日中に十分な刺激がないと、そのエネルギーを夜間に爆発させてしまうことがあります。
これを防ぐためにとても有効なのが、就寝前の「ハントサイクル」の実践です。
猫じゃらしなどのおもちゃを使って、寝る前に15分程度しっかり体を動かします。
「追いかける→捕まえる」という狩猟シーケンスを再現したあと、すぐに軽い食事を与えます(食べる)。
そして自然と眠りに就く(寝る)という流れを作ることで、猫は心身ともに満足した状態で夜を迎えることができます。
長期的な対策としては、キャットタワーや窓辺のキャットウォークを設置して、日中も上下運動ができる環境エンリッチメントを整えることも効果的です。
日中の刺激が増えると、夜間のエネルギー余りを自然と防げますよ。
フェリウェイやサプリで不安を和らげる
ストレスや不安による夜鳴きには、科学的根拠のある製品やサプリメントを活用するのも一つの手です。
猫フェロモン製品「フェリウェイ」
猫が頬から分泌するフェイシャルフェロモン(F3成分)を模した製品です。
専用の拡散器をコンセントに差し込むだけで空間全体に広がり、猫に心理的な安心感を与えます。
分離不安や環境変化によるストレスを慢性的に軽減するのに向いています。
スプレータイプは、キャリーや寝床など特定の場所に対して即効的に使えます。
精神安定サポートサプリ
| 成分・製品名 | 主な作用 | 向いている状況 |
|---|---|---|
| ジルケーン(α-カソゼピン) | 母乳由来成分でGABA受容体に作用し鎮静 | 引っ越し・突発的な環境変化 |
| アンキシタン(L-テアニン) | 緑茶由来アミノ酸でセロトニンバランスを整える | 慢性的な不安・夜鳴き全般 |
| DHA/EPA | 脳の神経細胞を保護し抗酸化作用 | 老齢猫の認知機能低下の抑制 |
特に老齢猫の夜鳴きに対して、アンキシタンを夕食時に与えることで夜間に連続して眠れるようになったという飼い主さんの声もあります。
ただし効果には個体差があるため、まずは一ヶ月ほど様子を見ながら試してみることをおすすめします。
使用前にはかかりつけの獣医師に相談することも大切です。
要求鳴きには一貫した無視で対応

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学習による要求鳴きの改善には、飼い主側が行動を変えることが不可欠です。
これが最も難しくて、でも最も効果的な方法でもあります。
「完全な無視」を徹底する
夜鳴きが始まったら、声・視線・物理的接触のすべてを断ちます。
「うるさい!」と叱ること、「どうしたの?」と声をかけること、どちらも猫にとっては「鳴いたら飼い主が反応してくれた」という正の強化になってしまいます。
布団の中でスマホをいじる音も、猫は敏感に察知します。
完全に寝たふりを貫くことが大切です。
「消去バースト」に注意!
無視を始めて数日間は、鳴き声の音量・頻度がいったん跳ね上がります。
これは「もっと頑張ればいつも通り反応してくれる」と猫が試している状態です。
ここで一度でも反応してしまうと、猫の根気強さだけを強化することになります。
家族全員で「夜間は絶対に反応しない」という一貫したルールを守ることが成功の鍵です。
昼間に「静かな行動」を報酬で強化する
「鳴いても無駄」と学ばせると同時に、「静かにしていると良いことがある」という報酬の連鎖も作りましょう。
猫が静かに座っているときや大人しく過ごしているときに、積極的におやつや撫でるという報酬を与えます。
クリッカートレーニングで鳴く以外のコミュニケーション方法を覚えさせるのも、長期的に夜鳴きを減らすうえで効果的です。
すぐ病院へ!緊急サインの見極め方
夜鳴きの中には、行動対策ではどうにもならず、すぐに動物病院へ行くべき緊急のサインが隠れていることがあります。
以下の症状が夜鳴きと一緒に見られる場合は、絶対に様子見をしないでください。
【今すぐ受診が必要な緊急症状(レッドフラッグ)】
排尿障害
何度もトイレへ行くが尿が出ない、排尿姿勢のまま叫ぶように鳴く、陰部を執拗に舐める。
特にオス猫では尿路閉塞の疑いがあり、数時間で命に関わります。
急性疼痛
腹部を丸めて動かない、触ろうとすると激しく怒る、呼吸が浅く速い。
神経・代謝異常
瞳孔が開いたまま反応しない、体が小刻みに震える、激しい嘔吐を繰り返す。
受診の際は、スマートフォンで夜鳴きの様子(鳴き声のトーン・姿勢・時間帯)を動画撮影しておきましょう。
獣医師がより正確に診断しやすくなります。ぜひ活用してみてください。
なお、猫の健康に関わる最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師に相談するようにしてください。
夜にアオーンと鳴く猫との上手な向き合い方
ここまで読んでいただいたように、なぜ夜に猫がアオーンと鳴くのか、それには発情・病気・認知症・空腹・学習行動などさまざまな原因が絡み合っています。
まず大切なのは、感情的に叱ったり放置したりするのではなく、「今わが子は何を訴えているのか」を落ち着いて観察することです。
未避妊・未去勢の猫なら手術を。
高齢猫なら血液検査と認知症の評価を。
健康な成猫なら給餌スケジュールと環境エンリッチメントを見直す。
そしてすべてのケースで共通しているのは、「アオーン」という声が猫の精一杯の自己表現だという理解です。
科学的な根拠に基づいた対策を根気強く続けることで、猫の苦痛は和らぎ、飼い主さんの穏やかな夜もきっと戻ってきます。
焦らず、一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。
あおり運転や迷惑運転の被害から身を守るためのお守り
最後に、私たち高須商店から貴方にひとつ提案をさせてください。
私たち高須商店は、交通事故による動物の事故被害をなくしたい思いから始まりました。
私たちが暮らす地域は田舎なので車が無いと何かと不便になる場所で、車に乗っていると色々なことが起こります。
これは今に始まったことではありませんが、こちらをあおるように走る後続車に遭遇してしまうこともあります。
そんなことを起こさせないための対策の一つとしてこのマグネットステッカーを紹介させてください。

後続車へ『ドライブレコーダーを搭載しています』というメッセージを伝えることで、あおり運転や迷惑運転の被害を未然に防ぐことが狙いです。
実際にドライブレコーダーが付いていなくても、このマグネットステッカーを貼っておくことで、被害を防ぐ効果は十分期待できます。
また、クリップ付きの吸盤が付属しているので、車内後方の内窓にも設置できます。
マグネットタイプの他に、ステッカータイプもあります。

他にも黒猫やハチワレ猫もいます。
動物を飼っている方へのギフトとしてもおすすめです。
興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。