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こんにちは。高須商店の細峰です。
大きな体でトコトコと寄ってきて、ぴたっと寄り添ってくれるバーニーズマウンテンドッグ。
その甘えん坊な姿は本当に愛らしいですよね。
ただ、あまりの甘えん坊ぶりに、しつけがうまくいかなかったり、いつ落ち着くのか不安になったりすることもあるかもしれません。
また、オスとメスの違いや、ベルクロドッグと呼ばれる独特の行動のバーニーズリーンにどう対応すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなバーニーズとの暮らしをより楽しく、健やかに過ごすためのヒントをお届けします。
私自身、この犬種の魅力にどっぷりとはまってしまっている一人として、皆さんとその魅力を共有できれば幸いです。
ポイント
- バーニーズ特有の深い愛情表現のルーツと心理的背景
- オスとメスで異なる甘え方のスタイルと性格の傾向
- パピー期から成犬へと成長する過程でのしつけのポイント
- 大型犬ならではの健康管理と長く一緒に過ごすための工夫

バーニーズマウンテンドッグの甘えん坊な性格の秘密
バーニーズマウンテンドッグがどうしてこれほどまでに甘えん坊なのか、その理由を知ることで、彼らの行動がもっと愛おしく感じられるようになります。
まずはそのルーツと心理的な特徴を紐解いていきましょう。
歴史から紐解く大型犬の深い愛情と人懐っこさ

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スイスの厳しい山岳地帯で、家畜の追い立てや荷車を引く仕事をしてきたバーニーズマウンテンドッグ。
彼らは常に飼い主の指示を待ち、パートナーとして寄り添うことを求められてきました。
この「人間と一緒に作業をする」という歴史が、現代の非常に高い対人依存性のベースとなっているのです。
単独で作業をする猟犬などとは異なり、彼らは常に人の顔色をうかがい、喜びを分かち合うことに幸せを感じる性質を強く持っています。
そのため、成犬になって体が大きくなっても、心の中には飼い主への純粋な愛情がずっと残り続けるのですね。
この性質こそが、バーニーズマウンテンドッグの甘えん坊な気質の原点と言えるでしょう。
実際に、その穏やかで献身的な性格は、国際的な犬種標準においても高く評価されています。
(出典:一般社団法人 ジャパンケネルクラブ「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」)
飼い主に寄り添うベルクロドッグとしての特徴
バーニーズはよく、マジックテープのように離れないという意味で「ベルクロドッグ」と称されます。
ソファに座れば足元に、料理をしていればキッチンに、どこへ行くにもぴったりとくっついてくるその姿は、まさにこの愛称通り。
彼らにとって、物理的な距離は心の距離と同じなのです。
この「常に触れていたい」という欲求は、彼らにとっての安心感の源です。
独りぼっちで過ごすことよりも、家族の気配を感じる場所で寝そべっていることを選ぶ、とても健気な存在なのですね。
ただ、あまりに執着が強い場合は、後ほど説明する分離不安への対策も大切になってきます。
愛情が深いからこそ、適切な距離感を教えることも飼い主の役割と言えるでしょう。
オスとメスで違う愛情表現や性格の個体差
一般的に、バーニーズのオスとメスでは甘え方のスタイルに少し違いがあると言われています。
もちろん個体差はとても大きいですが、大まかな傾向を知っておくと接し方の参考になりますよ。
体格の差だけでなく、精神的な成熟度にも違いが見られるのが面白いところです。
| 性別 | 甘え方のスタイル | 性格の傾向 |
|---|---|---|
| オス | ストレートで情熱的 | いつまでも子犬のような無邪気さがある |
| メス | 控えめだが計算高い | 観察力が鋭く、賢く甘えを引き出す |
オスは全力でぶつかってくるような「好き好きアピール」が激しい傾向にあり、メスは「なとなてしてほしい」というオーラを静かに出して、飼い主を動かすのが上手な印象があります。
どちらもとても甘えん坊であることに変わりはないのですが、その表現の仕方が個性的で飽きることがありません。
オスの方がどちらかというと依存心が強く、メスの方が自立心が強いと言われることもありますが、甘えたい時の熱量はどちらも相当なものです。
バーニーズリーンで見せる物理的な密着への執着

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バーニーズを飼っている方なら、自分の足に体重をグーッとかけてくる行動を経験したことがあるはず。
これは「バーニーズリーン(Bernese Lean)」と呼ばれ、彼らなりの最大級の親愛の情なのです。
40キロ以上ある体で寄りかかられると、思わずよろけてしまうこともありますが、これは「あなたを信頼して、すべてを預けています」というサイン。
おそらく、彼らにとってはこれが最高のリラックス方法なのでしょう。
バーニーズリーンをされた時は、優しく声をかけながらなでてあげてください。
彼らの満足そうな表情が見られるはずです。
ただ、不意打ちで寄りかかられると、腰や膝に負担がかかることもあるので、常に踏ん張る準備はしておきましょうね!
信頼の証としての「寄りかかり」
この行動は、野生の犬にはあまり見られない、人間と深く共生してきた犬種ならではのコミュニケーションです。
自分の体重を相手に預けるという行為は、相手が自分を支えてくれるという絶対的な信頼がないとできません。
なので、もしあなたのバーニーズが頻繁に寄りかかってくるなら、それはあなたが最高のパートナーとして認められている証拠と言えます。
笑顔のような表情がもたらす飼い主との強い絆
口角を少し上げて、目を細めるようなあの「笑顔」。
バーニーズマウンテンドッグの甘えん坊な姿を象徴する表情ですよね。
実際にリラックスしているときや喜んでいるときにこの表情をすることが多く、見ている私たちまで幸せな気持ちにさせてくれます。
この豊かな表情は、人間とのコミュニケーションを重視してきた証拠でもあります。
この笑顔でのコミュニケーションは、飼い主との絆をさらに深めるポジティブなループを生み出します。
彼らが笑う、私たちが喜んでなでる、彼らがさらに満足する……。
そんな温かい時間が、バーニーズとの生活における一番の醍醐味ではないでしょうか。
彼らは人間の感情を読み取る能力に長けているため、私たちが笑っていると、彼らも嬉しそうに寄り添ってきてくれます。
バーニーズマウンテンドッグの甘えん坊な面と向き合う

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愛情深い性格は素晴らしい魅力ですが、大型犬ならではの大変さもあります。
甘えん坊な気質を大切にしつつ、共に快適に暮らすための具体的な知恵を見ていきましょう。
大型犬との生活には、相応の覚悟と知識が必要不可欠です。
魔の子犬期から成犬として落ち着くまでの成長
パピー期のバーニーズは、その愛らしい外見からは想像もつかないほどの破壊神になることがあります。
家具をかじったり、遊んでほしくて飛びついたりと、エネルギーが爆発するこの時期は、飼い主さんにとっても体力的・精神的にハードな毎日になるかもしれません。
では、彼らは一体「いつ落ち着く」のでしょうか?
多くのバーニーズは、2歳から4歳頃になると徐々に落ち着きを見せ始めます。
それまでは「魔の子犬期」と割り切って、根気強く向き合うことが必要です。
成長とともに、激しい甘え方は穏やかな寄り添いへと変化していきます。
その変化を楽しみに、今だけのやんちゃな時期を乗り越えていきましょう。
なお、成長スピードやしつけの進捗には個体差があるため、最終的な判断はドッグトレーナーなどの専門家にご相談ください。
バーニーズとの付き合い方についてはバーニーズマウンテンドッグとの生活で後悔しないための全知識の記事でも詳しく解説しています。
分離不安を防ぐしつけと自立心を育てる方法

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あまりに甘えん坊すぎて、飼い主が見えなくなるとパニックになってしまう「分離不安」には注意が必要です。
ずっと一緒にいたい気持ちはよくわかりますが、一人で静かに過ごせる能力を育てることも、彼らの幸せに繋がります。
依存心が強すぎると、留守番のたびに強いストレスを感じてしまうことになるからです。
自立心を育むしつけのポイント
- 「待て」の時間を少しずつ伸ばし、視界から消えても必ず戻ってくることを教える
- ケージやクレートを、誰にも邪魔されない「自分だけの安心できる場所」にする
- 家の中でも、あえてずっと一緒にいすぎない「ひとり時間」を作る
- 外出時や帰宅時に過度な挨拶をせず、当たり前のこととして振る舞う
特に大型犬は吠え声も大きいため、分離不安による無駄吠えは近隣トラブルの元になってしまうこともあります。
メリハリのある接し方を心がけ、お互いに依存しすぎない良好な関係を目指しましょう。
甘えさせることと、甘やかして依存させることは別物だと考えるのが大切ですね。
室内飼育で気をつけたい夏の温度管理と床対策
甘えん坊なバーニーズにとって、家族のそばにいられる室内飼育は理想的です。
ただ、日本の気候は彼らにとって過酷。特に夏の暑さは命に関わります。
エアコンは24時間フル稼働させ、室温は20度から23度、湿度は50%以下に保つのが一般的と言われています。
これは人間にとっては少し肌寒いくらいですが、厚い被毛を持つ彼らにとってはちょうどいい環境なのですね。
また、フローリングは大型犬の重い体を支える足腰にとって、とても滑りやすく危険です。
関節を痛めないよう、タイルカーペットを敷いたり、滑り止めコーティングを施したりする対策を忘れないでください。
正確な暑さ対策や床材選びについては、獣医師や住環境の専門家に確認することをおすすめします。
以前に比べ、最近の夏はさらに厳しくなっているので、対策は万全にする必要があります。
注意
夏のお散歩は早朝か夜遅く、地面が完全に冷えてからにしましょう。
アスファルトの熱は、私たちの想像以上に彼らの体を苦しめてしまいます。
日中の散歩は熱中症や足裏の火傷のリスクが非常に高いです。
短い寿命を延ばすための健康管理と病気の予防

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悲しいことですが、バーニーズマウンテンドッグの平均寿命は7歳から9歳程度と、他の犬種に比べて短い傾向にあります。
甘えん坊なパートナーと1日でも長く一緒にいるためには、徹底した健康管理が欠かせません。
この短い寿命は、この犬種を愛するすべての人が抱える切実な悩みです。
特に悪性腫瘍(ガン)や、胸の深い大型犬に多い「胃捻転」には細心の注意を払ってください。
胃捻転を予防するために、1日の食事を数回に分ける、食後すぐの激しい運動を避けるといった工夫は、前に述べた通り非常に重要です。
少しでも「元気がないな」「お腹が張っているな」と感じたら、夜間であっても迷わず救急病院を受診してください。
日頃からのボディチェックで、小さな変化を見逃さないことが早期発見の鍵となります。
| 疾患名 | 主な予防・対策 |
|---|---|
| 胃拡張・胃捻転 | 分割給餌、食後の安静、早食い防止 |
| 股関節形成不全 | 体重管理、滑らない床環境、過度な運動の回避 |
| 悪性腫瘍(ガン) | 定期的な健康診断、毎日のボディチェック |
シニア期に見せる不安や甘えへの適切な接し方
7歳を過ぎるとシニア期の仲間入りです。
目や耳が衰えてくると、それまで以上に不安を感じ、甘えん坊な性格がさらに強まることがあります。
以前は一人で寝ていたのに、急に夜泣きをしたり、飼い主を追いかけ回したりすることもあるかもしれません。
これは認知機能の変化による不安の表れである可能性もあります。
この時期の甘えは、わがままではなく「安心」を求めていることが多いです。
できるだけ優しく声をかけ、体に触れて安心させてあげてください。
介護が必要になった際は、40キロ以上の体を支えるための補助ハーネスや、寝返りをサポートするマットなどのグッズを活用するのも良いですね。
残された時間を、穏やかで満たされたものにしてあげることが、私たち飼い主の最後の大きな務めではないでしょうか。
バーニーズマウンテンドッグの甘えん坊な魅力のまとめ
バーニーズマウンテンドッグの甘えん坊な性格は、私たちに無条件の愛情と癒やしを教えてくれます。
彼らとの生活は、経済的にも体力的にも決して楽なことばかりではありません。
ただ、あの大きな手で握手を求められ、柔らかな毛並みに顔を埋めるとき、すべての苦労が消えてしまうほどの幸福感を得られるのも事実です。
大きな体に宿る繊細な心、それを受け止める喜びは何物にも代えられません。
最後に、そんな愛すべきパートナーとのドライブをもっと安全で楽しくするための、ちょっとした工夫をご紹介させてください。
バーニーズのような大型犬は、車に乗っているだけで周囲の注目を集めますよね。
ただ、残念なことに世の中には迷惑な運転やあおり運転をする人も存在します。
急ブレーキなどは大型犬の体に大きな負担となってしまいます。
私たちのショップでは、そんなトラブルから愛犬と家族を守るための「バーニーズマウンテンドッグのデザインのマグネットステッカー」を販売しています。

可愛いデザインながらも、後続車に「大切な家族が乗っています」とさりげなくアピールできるアイテムです。
甘えん坊な愛犬を後部座席に乗せてのお出かけに、安心という名のお守りを添えてみてはいかがでしょうか。

愛犬との時間は、他の犬種よりも少しだけ短く、だからこそとても濃密なものです。
だからこそ、一日一日を大切に、最高の笑顔で過ごせるように工夫していきたいものですね。
この記事が、皆さんと愛犬の素晴らしい生活の一助となれば幸いです。
もし気になることがあれば、いつでも専門家のアドバイスを受けながら、最高なパートナーシップを築いていってくださいね。